あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月9日」(2006年)。
『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和に放送されたウルトラマンシリーズと、物語が直接的につながっているのも特徴だ。
桐李という男性とともに、集団失踪事件を調査するカザマ マリナ。しかし、事件の犯人である怪獣・クロノームによって、マリナたちは7年前の過去の世界に引き寄せられてしまう。そこで、マリナは7年前の自分と遭遇したのだった。
桐李と事件を調査するマリナ
事件現場で海鳴りの音が聞こえないか調べるマリナたちであったが、収穫はなかった。そこで、桐李からの提案で休憩をすることに。マイペースな桐李に少し呆れながらも、ふたりは互いの故郷の話で盛り上がる。マリナの故郷は、緑豊かな田舎だった。マリナや弟たちは祖父のことが大好きだったが、7年前の夏、祖父は亡くなってしまう。しかし、マリナはその夏の出来事をいまいち覚えておらず、好きだった祖父が亡くなってもあまり悲しむことはなかったらしい。
すると、突如団地に海鳴りの音が響き、ふたりは気がつくと田んぼが広がる田舎にいた。電柱に貼られている真新しいポスターには、今(2006年)から7年前の、1999年と書かれている。桐李は、ここは団地が建つ前の7年前の世界なのだと気づいたのだった。そして、その犯人は時を操る怪獣・クロノームの仕業だと断言する。
一方、ミライは荷物を届けにきたマリナの弟から、過去のマリナの思い出話を聞いていた。7年前の夏、マリナは夜中に突如外出したことがあったという。理由を尋ねた弟だったが、本人は「ずっと寝ていた」と答えたらしい。すると、マリナを連れていった刑事が偽物だったという連絡が入る。さらに現在、マリナと連絡が取れないらしい。