あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月12日」(1997年)。
また、前作に引き続き『ウルトラマン』に登場したキャストが作中のさまざまな場面に登場。本作では加えて、モロボシ・ダン役の森次晃嗣氏が超宇宙防衛機構Mydoの新隊長役で、郷 秀樹役の団 時朗氏がニュースキャスター役で出演している。
ウルトラマンシャドーに敗北し、自信と勇気をなくしてしまった勝人は、空手道場・正道会館で修行することを決意する。
ゼアスがウルトラマンシャドーに敗北
ゼアスの敗北は、世界中で報道された。日本に帰還した勝人は、同じMydoの隊員である星見 透の弟の勇気が、黒い道着を着た少年たちからいじめられているところに遭遇する。勇気を庇おうとする勝人。しかし、少年たちがウルトラマンシャドーのシャドー・メリケンパンチによく似た構えをとると、敗北したときのトラウマがよみがえり、顔を覆ってしまう。そして、勝人は少年たちから暴行を受け、川に蹴り落とされてしまうのだった。
その後、勝人は普段は出光のガソリンスタンドにカモフラージュされているMydoの日本支部に戻る。すると、大型バイクに乗った女が給油にきていた。女は勝人を見つけると、シャドー・メリケンパンチに似た構えをして勝人のトラウマを刺激する。この女こそ、ベンゼン星人の妻であり、今回の事件の首謀者・レディベンゼン星人だったのだ。自信をなくした勝人は、薩摩 萬隊長に辞表を出して去ってしまうのだった。
Mydoは、ゼアスとウルトラマンシャドーの戦いの分析を行う。スペシュッシュラ光線とシャドリウム光線は同じ威力のため、本来はゼアスが一方的に負けることはない。武村岩太隊員は「気合が足りないからだ」と考えるのだった。