あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月26日」(1997年)。
地球平和連合TPCのサワイ・ソウイチロウ総監。9年前、国連事務総長であった彼は、恒久的平和を実現するために奔走。すべての国の武装解除を進め、世界の科学者たちの協力を得てTPCを設立した。人類が新しい時代を迎えようとしている今、サワイ総監の働きによって、世界は一つになったのだ。
しかし、そんなサワイ総監が突如、新国家樹立の宣言をする。GUTSは、総監の姿を借りた何者かの企みをキャッチする。
サワイ総監が消息を絶つ
ガッツウイング2号がクリオモス諸島に近づくと、謎のバリアが発生し侵入を阻まれてしまう。さらに、クリオモス諸島に衛星回線がジャックされ、通信が入る。画面に映ったのは、行方不明になっているサワイ総監だった。サワイ総監は「クリオモス諸島は国家として独立する」と宣言。TPCはクリオモス諸島を首都とする、世界統一国家の行政機関になると一方的に説明してきた。
その後、クリオモス諸島には世界のTPC首脳陣が集まっていたことが判明。一部の人間は、サワイ総監のこれまでの活動は自分が世界を支配するという目的のためではなかったのかと疑いはじめる。サワイ総監と長い付き合いのあるヨシオカ・テツジ警務局長官は、アートデッセイ号で乗り込むことを命じようとするが、イルマ隊長はGUTSの戦力は怪獣や宇宙からの侵略者を撃退するためのもので、人間同士の争いに用いることは許されないと言葉を返す。
しかしその後、サワイ総監の映像を解析していたヤズミ隊員が、このサワイ総監は偽物であることに気づいた。さらに、バリアは空高くまでクリオモス諸島を守っているものの、海底に隙間があることが判明。GUTSはアートデッセイ号で出撃。そこから潜水艇のドルファー202で島に侵入する作戦が立てられる。