『ウルトラマンレオ』ツルク星人・ボーズ星人・シルバーブルーメ 凶悪な侵略者

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』よりぬきコラム【第7回】

テレビマガジン編集部

©円谷プロ PHOTO/講談社
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ウルトラマンシリーズに登場する怪獣・宇宙人の誕生物語やストーリー中での活躍を追跡して、解読するムック『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』から、作品に登場する怪獣や宇宙人がなぜこれほど魅力的なのかをお伝えしましょう。

今回は、特訓で強くなる『ウルトラマンレオ』(1974年)から、奇怪宇宙人ツルク星人・半魚人ボーズ星人・円盤生物シルバーブルーメを紹介しましょう。

二刀流で人間を襲う、凶悪な通り魔宇宙人!

奇怪宇宙人ツルク星人
モロボシ・ダン隊長の誘導で高圧電線に触れて感電するも、体内に電気を蓄えてパワーアップしました。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
奇怪宇宙人ツルク星人は『ウルトラマンレオ』第3話「涙よさよなら…」、第4話「男と男の誓い」に登場した宇宙人です。

両腕を鋭利な刃物に変えたツルク星人は、ウルトラマンレオを倒して地球を手に入れることが目的で、深夜に殺人を犯してそれをレオの仕業に見せかけようとするなど、実は計画的に通り魔的な犯行を繰り返していました。

実はこの少し後の時期、オイルショックや物価高騰、そして終末ブームなど、経済的成長の陰りが見えてきた世情を反映してか、1980年ごろから「通り魔的事件」が起き始めるようになります。

『ウルトラマンレオ』の第17話までにはツルク星人を始め、それを予見していたかのような通り魔的な犯行に走る宇宙人が続出することになるのです。

並外れた我慢強さで侵略のチャンスを狙う!

石狩近海に潜んでいたボーズ星人!

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