今回は元祖ウルトラマンシリーズ、栄光の第1作目『ウルトラマン』(1966年)です。
「巨大なヒーローが怪獣を倒す」作品を実現するまで
そのヒーローは、企画書『科学特捜隊ベムラー』においては、背中に羽をはやして、鳥のような顔を持つまさに異形の宇宙生物でした。
そのヒーローがレッドマンと名を変えて、姿かたちもスタイリッシュに洗練され、ついにウルトラマンという半世紀の時間さえ軽々と飛び越えて人の心に残り続ける、永遠のヒーローとして完成することになるのです。
『ウルトラマン』の大成功を支えたものとは?
しかし、理由はそれだけではなく、ほかにいくつものアイデアや技術、人々の奮闘によってこの大成功が達成されているようです。
まず第一に、「スペシウム」や「ノアの神」など、ストーリーに巧みに織り込まれたSF性。
第二に『ウルトラQ』からさらに洗練され、カラー作品になってより際立つようになった、華麗なる光線技などの、円谷プロならではの特撮技術。
第三に怪獣退治の専門家であり、ジェットビートルや各種メカを使いこなすスペシャリストとしての科学特捜隊という存在の発明。
第四に防衛隊幕僚役の藤田 進や岩本博士役の平田昭彦など、映画スター級の俳優たちが次々と出演する、演技陣の充実があげられます。
ほかにもまだまだ前例のない世界の先駆者として、作品を大成功に導いた理由はあげられるでしょうが、『ウルトラマン』が多くの人の知恵と努力が集結してはじめて生まれた作品であることは忘れてはならないでしょう。
『Qからシン・マンまで』でウルトラマンシリーズ史をチェック
ウルトラマンシリーズを観るときのお供として、ウルトラヒストリーを振りかえるテキストとして、ぜひチェックしてみてください。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga