『ウルトラQ』誕生までには、長い道のりがあった
円谷プロがテレビドラマシリーズとして立ち上げた企画は『WoO』という作品。宇宙からやってきて地球に漂着した宇宙生物・WoOが、地球人のカメラマンとともにさまざまな怪事件を解決していくというストーリーでした。
その企画が流れてしまった後に進められた企画が『UNBALANCE』。日常のバランスを崩した世界でまきおこる事件を描くものでした。それは、怪獣の出てこない『ウルトラQ』というテイストで、『ウルトラQ』でも映像化された「悪魔ッ子」「変身」「あけてくれ!」といったエピソードで構成されていました。さらにテレビ局などの意向もあり、怪獣が登場するエピソードがメインとされることになります。こうして毎週のように、新たな怪獣がテレビで大暴れするという空前絶後の番組、『ウルトラQ』が誕生することになったのです。
ウルトラマンはもともとは怪獣だった?
『科学特捜隊ベムラー』という作品タイトルでデザインされたのは、カラス天狗が怪獣化したような外見のベムラーで、科学特捜隊の隊員と融合して、怪獣や侵略者と戦うというストーリーでした。
しかし、怪獣と戦うのは正義の怪獣ではなく、ヒーロー然とした姿が望ましいということで、デザインが変更され、さらにタイトルも『科学特捜隊レッドマン』に、さらに『ウルトラマン』となって、みんなの知っているウルトラマンが誕生したのです。
『ウルトラマン』に最初に出てくる宇宙怪獣が「ベムラー」という名前なのは、最初の企画の名残なのかもしれません。
TSUBURAYA IMAGINATION
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テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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