あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月25日」(1972年)。
マットビハイクルを走らせていた郷は、徹少年を轢いた濡れ衣を着せられてしまう。それは、ズール星人の罠だった。郷が任務を離れていることを利用し、ズール星人はレッドキラーを出現させる。
郷が交通事故の濡れ衣を着せられる
紙芝居が終わり、解散する子どもたち。しかし、ひとりの少年が帰らずに残っていた。その徹少年は、両親の帰りが遅い「鍵っ子」で、家に帰っても誰もおらず、寂しい思いをしていた。紙芝居屋の老人は、「MATを見にいこう」と言って、徹を連れ出す。老人によると、このあとパトロールのマットビハイクルが、この道を通るらしい。しかし、徹が高架下を覗いたところ、何者かに突き落とされてしまう。
突然、子どもが落ちてきた。マットビハイクルを運転していた郷は急停車して徹に駆け寄るが、徹は落下による怪我で意識を失っていた。事故が起こったことで、人々が集まってくる。そこに、紙芝居屋の老人も降りてきた。そして老人は、郷が徹をはねたと証言するのだった。
郷には徹をはねた感触はなく、接触を否定する。しかし、目撃者がいることから、郷は一時的に任務を離れることになってしまった。