10月12日 ウルトラマンタロウ エレキングのツノで入れ歯を作る!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 10月12日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月12日」(1973年)。
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再生エレキングと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し、怪獣や宇宙人と戦う。

夜の村に、かつてウルトラセブンが倒したエレキングが出現。しかし、日が昇るとエレキングは姿を消してしまった。姿を消したエレキングを探す健一少年は、ターザン、孫悟空、猿飛佐助と名乗る3人の兄弟と出会う。彼らは、怪獣のツノで祖父の入れ歯を作ろうとしていたのだが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

エレキングが現れる

1973年10月12日は『ウルトラマンタロウ』第28話「怪獣エレキング 満月に吼える!」が放送された日です。深夜の木曽山中の村に、エレキングが現れた。ZATは出撃し、踊るように暴れ村を破壊するエレキングに攻撃を開始。しかし、攻撃は通用しなかった。やがて、朝が近づき、日が昇りはじめる。すると、エレキングは苦しみだした。ZATは攻撃を集中させるが、エレキングはどこかに消えてしまう。

次にエレキングが出現するのは、今日と同じ満月の夜だと推測される。ZATは住民を安心させるため「怪獣は死んだ」と発表し、パトロールを開始。しかし、収穫はなく、再び満月の夜が訪れようとしていた。光太郎から真実を聞いた健一少年は、独自にエレキングを探しはじめる。すると、健一は3人の子どもたちに絡まれる。彼らは、ターザン、孫悟空、猿飛佐助と名乗り、健一をロープで拘束。健一が持っていた、おやつのピーナッツを奪ってしまう。

そこに、ひとりの老人が現れ、ターザンたちを𠮟責。その老人は、ターザンたちの祖父だった。祖父に怒られてしょげるターザンたちを見た健一は、ピーナッツを分けてあげることに。健一は、老人にもピーナッツをあげようとするが、老人は入れ歯の調子が悪く、硬いものが食べられないらしい。老人は、実はピーナッツが大好物だった。残念そうにする祖父を見て、ターザンたちは新しい入れ歯を買ってやりたいと考えるが、自分たちの貯金では入れ歯を買うことはできない。
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