あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月12日」(1973年)。
夜の村に、かつてウルトラセブンが倒したエレキングが出現。しかし、日が昇るとエレキングは姿を消してしまった。姿を消したエレキングを探す健一少年は、ターザン、孫悟空、猿飛佐助と名乗る3人の兄弟と出会う。彼らは、怪獣のツノで祖父の入れ歯を作ろうとしていたのだが……。
エレキングが現れる
次にエレキングが出現するのは、今日と同じ満月の夜だと推測される。ZATは住民を安心させるため「怪獣は死んだ」と発表し、パトロールを開始。しかし、収穫はなく、再び満月の夜が訪れようとしていた。光太郎から真実を聞いた健一少年は、独自にエレキングを探しはじめる。すると、健一は3人の子どもたちに絡まれる。彼らは、ターザン、孫悟空、猿飛佐助と名乗り、健一をロープで拘束。健一が持っていた、おやつのピーナッツを奪ってしまう。
そこに、ひとりの老人が現れ、ターザンたちを𠮟責。その老人は、ターザンたちの祖父だった。祖父に怒られてしょげるターザンたちを見た健一は、ピーナッツを分けてあげることに。健一は、老人にもピーナッツをあげようとするが、老人は入れ歯の調子が悪く、硬いものが食べられないらしい。老人は、実はピーナッツが大好物だった。残念そうにする祖父を見て、ターザンたちは新しい入れ歯を買ってやりたいと考えるが、自分たちの貯金では入れ歯を買うことはできない。