6月5日 平成ウルトラセブン ヴァリエル星人が人間の記憶を奪う!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月5日(1998年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月5日」(1998年)。
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ヴァリエル星人と戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
『ウルトラセブン 誕生30周年記念3部作』は、『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』からスタートしたTVスペシャル2作品の好評を受けて製作されたオリジナルビデオ作品。1998年6月5日に第1話「失われた記憶」がリリースされた。1999年、2002年にもオリジナルビデオシリーズがリリースされ、これら一連の作品群は“平成ウルトラセブン”と呼ばれる。

『太陽エネルギー作戦』でウルトラ警備隊の隊長を務めていたフルハシは参謀に昇格し、本作からウルトラ警備隊のメンバーも一新。セブンはモロボシ・ダンの姿と、ウルトラ警備隊の隊員であるカザモリ・マサキの姿を使い分けることになる。

メトロン星人との戦い(TVスペシャル『ウルトラセブン 地球星人の大地』)に勝利したダンであったが、記憶をなくし、フルハシのもとから姿を消していた。そんななか、テクノシティで大勢の人々が記憶喪失になるという事件が発生。シラガネ・サンシロウを隊長に、新たに結成された新生ウルトラ警備隊は調査を開始した。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

テクノシティで奇妙な事件が発生

1998年6月5日は『ウルトラセブン 誕生30周年記念3部作』第1話「失われた記憶」がリリースされた日です。記憶喪失になってしまったダンは、村田家に身を寄せ、遺跡発掘の仕事をしながら地球人として平和に暮らしていた。一方、テクノシティでは、同時多発的に発生する奇妙な事件が起きていた。新たにウルトラ警備隊隊長に任命されたシラガネ隊長は、カザモリをはじめとした、同じく新たに配属された隊員たちに調査と警戒を命じるのだった。

患者が運び込まれた中央病院を訪れたミズノ・タクマ隊員とハヤカワ・サトミ隊員は、廊下で力が抜け、膝をつく医師と遭遇。さらに、患者のカルテを調べていたところ、奇妙な植物が出すガスを吸い、ミズノの様子がおかしくなってしまう。ハヤカワに殴られたミズノは正気を取り戻すが、直後彼らは患者たちから襲撃を受ける。

一方、新聞で事件を知ったダンは、看護師をしている村田家の母親の恭子に危険を知らせるため、車でテクノシティに向かう。その道中で、殺人事件が発生した農園を調査するウルトラ警備隊と遭遇。ダンはウルトラ警備隊の制服を見て何かを感じるが、記憶が戻るには至らなかった。

村田家は父親を亡くし、母娘のふたりで暮らしていた。ずっと記憶喪失のまま、ダンが自分たちのもとにいてほしいと願っていた恭子だったが、必死に自分の記憶を取り戻そうとするダンの姿を見て、ダンが発見された際に持っていたウルトラアイとカプセル怪獣の入ったケースを返すのだった。
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