6月20日 ザ☆ウルトラマン 海洋汚染で凶暴化した3兄弟の怪獣が出現

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月20日(1979年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月20日」(1979年)。
オプトと戦うウルトラマンジョーニアス  ©円谷プロ
『ザ☆ウルトラマン』は、ウルトラマンシリーズ初のテレビアニメーション作品として1979年4月4日より放送が開始された。科学警備隊のヒカリ超一郎隊員は、ウルトラの星・U40からやってきたウルトラマンジョーニアスと一体化し、怪獣や宇宙人と戦う。アニメーション制作は日本サンライズ(現・サンライズ、バンダイナムコフィルムワークス)が担当し、著名なクリエーターが多数参加している。

タンカーを襲撃する3体の怪獣が出現。彼らは巨大な殻の中で共生する兄弟怪獣で、長男と次男は海洋汚染により凶暴化してしまっていた。凶暴化を免れていた三男のサンは、兄たちを海に帰るよう説得しようと試みるが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

3体の怪獣が現れる

1979年6月20日は『ザ☆ウルトラマン』第12話「怪獣とピグだけの不思議な会話」が放送された日です。事件が発生せず、団らんを楽しんでいた科学警備隊。そのうち、ピグに搭載されているコンピューターの言語解析機能の話題になり、隊員たちはピグが動物の言葉を理解できることを知る。今度怪獣が現れたら、ピグに話し合いで解決してもらおうと冗談めかして話すヒカリ。すると、科学警備隊に召集がかかった。東京湾でタンカーと貨物船が衝突したものの、その残骸や石油が消滅してしまったというのだ。科学警備隊は出動し、調査を開始する。

海上からは異常は発見できず、水中航行も可能な科学警備隊の旗艦・スーパーマードック号は海中を調べることに。すると、貨物船やタンカーの残骸を発見。それは、巨大な何者かにかじられたような状態だった。一方、搭載機のバーディーで上空から調査を続けていたマルメ隊員は、航行中のタンカーが2体の怪獣に襲われているのを目撃。しかし、もう1体の怪獣が現れると、怪獣たちは海の中に去っていく。その様子を映像で見ていたピグは、怪獣たちの会話から彼らが喧嘩をしているのだと分析する。

東京湾一帯は怪獣への迎撃態勢がとられ、対策本部も設置される。しかし、警備の手薄な場所に怪獣が出現。上陸してしまう。怪獣は、巨大な殻に3体の怪獣が同居したオプトだった。オプトは街を破壊しながら対策本部のある埋め立て地に出現。しかしオプトは突然眠りはじめてしまう。
次のページへ 攻撃をしないよう願うオプトのサンだったが…
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