8月7日 ウルトラマン 原爆を体にぶら下げた怪獣・ラゴンが上陸!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」8月7日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月7日」(1966年)。
ラゴンと戦うウルトラマン  ©円谷プロ
“初代”ウルトラマンが活躍する『ウルトラマン』は、科学特捜隊のハヤタ・シンが、ウルトラマンと一体化し、怪獣や宇宙からの侵略者から地球を守るために戦う物語だ。前作の『ウルトラQ』で描かれた、怪獣や宇宙人によって引き起こされる超常現象や事件といった要素に加え、ウルトラマンというヒーローを登場させることで、前作を上回る大人気番組となった。

科学特捜隊に配属されて以来、はじめての休暇を取ったフジ隊員はホシノ少年とともに三浦半島に遊びに出かけた。しかし、そこに原爆の影響で巨大化したラゴンが現れる。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

休暇をもらったフジ隊員

1966年8月7日は『ウルトラマン』第4話「大爆発五秒前」が放送された日です。木星開発用の原子爆弾6個を積んだロケットが、太平洋上に墜落してしまう。そのうちの1個は海中で爆発。その後、4個は回収されるも最後の1個が行方不明のままだった。海上保安庁から原爆を探すよう依頼を受けた科学特捜隊。そんななか、フジ隊員は科学特捜隊に配属されて以来初めてとなる、休暇を取得していた。フジを除いた科学特捜隊の隊員たちは原爆を見つける方法を模索しはじめる。

その後、夜の海で原爆を捜索していた海上保安庁の巡視船が、謎の怪物に襲われてしまう。船員は救助されるもショックで「何かを見た」とうわ言のようにつぶやくばかりで、正確に状況を伝えられない。くわしい聞き取りのため、ハヤタが船員が入院している病院に面会にやってくる。さらに、ハヤタはムラマツキャップからの追加の情報により、何者かが日本の本土に接近していることを知る。

一方、フジはホシノ少年とともに、三浦半島の葉山マリーナを訪れていた。現地で知り合った、ミチコという少女とともに休みを満喫していたところ、身に着けていた通信機の流星バッジのアンテナをミチコが伸ばしたことで、科学特捜隊の仲間と本部が交わしていた通信を受信。その会話の内容にある「白い航跡(船が通った跡)」らしきものが、自分の目の前の海面にあることを連絡する。

疲れて眠ってしまったミチコを部屋のベッドに寝かせたフジたちだったが、その後白い航跡が接近。ホテルにいる人々を避難させるよう指示を受ける。そして、海中から怪獣・ラゴンが出現。船跡を残し、日本に接近していたのはラゴンだったのだ。避難誘導をしていたフジは、ミチコを部屋に残したままであることに気づく。
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