6月23日 ウルトラセブン 心臓手術に臨む少年とダンとの固い約束!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月23日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月23日」(1968年)。
クレージーゴンと戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。


アンヌ隊員の友人の弟である杉崎 治少年は心臓の手術を控えていた。ダンは、手術を受ける勇気が出ない治を元気づけ、手術に立ち会うことを約束する。しかし、そこにロボット怪獣・クレージーゴンが出現。ダンは、手術に間に合うことができるのか?
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

自動車が消失する

1968年6月23日は『ウルトラセブン』第38話「勇気ある戦い」が放送された日です。箱根山中で、濃霧とともに自動車30台が消失する事件が発生。ウルトラ警備隊は調査を開始する。一方、ダンは病院を訪れていた。心臓の手術を受ける勇気が出ない治少年を、励ましにきたのだ。

ダンのファンである治。手術に怯えていた治だったが、ダンが自分のために病院にきてくれたことで笑顔を取り戻す。ダンは、「ウルトラ警備隊が強敵と戦えるのは、科学の力を信じているからだ」と言い、治も科学の力を信じれば手術なんて怖くないと勇気づける。そして、明日の手術に立ち会うことを約束したのだった。

その後、帰還したダンは、車の消失現場で謎の巨大な足跡があったと説明を受ける。また、いつ事件が発生するかわからない。ダンはアンヌに、治の手術を行うためスイスから来日するユグレン博士を、空港から病院に送り届けるよう依頼する。

翌日、アンヌは友人とともに、ユグレン博士を車に乗せ病院に向かっていた。すると、突如謎の霧が発生。アンヌから連絡を受け、ウルトラ警備隊はウルトラホーク1号で出動し、霧を中和する。すると、巨大なロボット怪獣が姿を現した。その怪獣・クレージーゴンはアームで車を摑み、体内に飲み込んでいる。

そして、クレージーゴンはアンヌたちが乗っている車に矛先を向けた。ダンはウルトラセブンに変身し、アンヌたちを救出する。一方、クレージーゴンは空を飛び、どこかに向かっていった。その後、アンヌたちは病院に到着したが、治はダンがきてくれないことにショックを受ける。アンヌは、今ダンは怪獣と戦っているのだと説明するが、治は納得できなかった。
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