あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月23日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
アンヌ隊員の友人の弟である杉崎 治少年は心臓の手術を控えていた。ダンは、手術を受ける勇気が出ない治を元気づけ、手術に立ち会うことを約束する。しかし、そこにロボット怪獣・クレージーゴンが出現。ダンは、手術に間に合うことができるのか?
自動車が消失する
ダンのファンである治。手術に怯えていた治だったが、ダンが自分のために病院にきてくれたことで笑顔を取り戻す。ダンは、「ウルトラ警備隊が強敵と戦えるのは、科学の力を信じているからだ」と言い、治も科学の力を信じれば手術なんて怖くないと勇気づける。そして、明日の手術に立ち会うことを約束したのだった。
その後、帰還したダンは、車の消失現場で謎の巨大な足跡があったと説明を受ける。また、いつ事件が発生するかわからない。ダンはアンヌに、治の手術を行うためスイスから来日するユグレン博士を、空港から病院に送り届けるよう依頼する。
翌日、アンヌは友人とともに、ユグレン博士を車に乗せ病院に向かっていた。すると、突如謎の霧が発生。アンヌから連絡を受け、ウルトラ警備隊はウルトラホーク1号で出動し、霧を中和する。すると、巨大なロボット怪獣が姿を現した。その怪獣・クレージーゴンはアームで車を摑み、体内に飲み込んでいる。
そして、クレージーゴンはアンヌたちが乗っている車に矛先を向けた。ダンはウルトラセブンに変身し、アンヌたちを救出する。一方、クレージーゴンは空を飛び、どこかに向かっていった。その後、アンヌたちは病院に到着したが、治はダンがきてくれないことにショックを受ける。アンヌは、今ダンは怪獣と戦っているのだと説明するが、治は納得できなかった。