3月12日 ウルトラマン 月ロケットにのって怪獣が地球にやってきた!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月12日(1967年)

テレビマガジン編集部

駄々をこねるシーボーズをウルトラマンが宇宙に返す

シーボーズは、どこか悲しそうな声をあげ、高層ビルによじ登ると屋上からジャンプをする。シーボーズは、宇宙に帰りたがっているのだ。しかし、飛行能力を持たないシーボーズはそのまま地上に落下。科学特捜隊は攻撃を続けるが、あまり効き目はなく、さらに隊員たちは悲しそうなその姿に同情する。そして、ムラマツキャップはロケットセンターに依頼し、ロケットでシーボーズを怪獣墓場に帰してやれないかと考えた。
怪獣墓場に帰れず、拗ねるシーボーズ  ©円谷プロ
偶然ではあったが、シーボーズが地球に迷い込んだのは、月ロケットが宇宙にいるシーボーズに接触してしまったことが原因だった。ロケットセンターの職員たちは、ムラマツキャップの依頼を受け入れ、月ロケット2号を作戦に提供。翌日、科学特捜隊は、怪獣墓場に帰れず、気落ちしていたシーボーズをワイヤーで月ロケット2号に括りつける。

しかし、科学特捜隊の意図を知らないシーボーズは驚き、持ち前の怪力で月ロケット2号を倒してしまう。ハヤタはウルトラマンに変身し、暴れるシーボーズをおとなしくさせようと戦うが、シーボーズはかなりのスタミナをもっており、戦いは長引いてしまう。ウルトラマンはなんとかシーボーズを抑え込み、自力で宇宙に運ぼうとするが、エネルギーが切れシーボーズごと地上に落下してしまった。

しかし、ウルトラマンがシーボーズを怪獣墓場に連れていこうとしている意図は、シーボーズに伝わった。ムラマツキャップは、月ロケット2号をウルトラマンのカラーリングにペイントした「ウルトラマンロケット」に改造・修理を依頼。その後シーボーズはウルトラマンに誘導され、ウルトラマンロケットにしがみつくと怪獣墓場に帰っていったのだった。

亡霊怪獣 シーボーズ

ワイヤーでロケットに括りつけられるシーボーズ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
【ウルトラ怪獣事典】
亡霊怪獣 シーボーズ

身長/40メートル
体重/3万トン

月ロケットにしがみついて地球にやってきてしまった怪獣。戦う意思はないが、防御力は優秀で科学特捜隊やウルトラマンも手を焼いた。ロケットを怖がったのか、ウルトラマンロケットにしがみつくことを嫌がっていたが、ウルトラマンに説得され、無事に地球を去った。

登場エピソード:『ウルトラマン』第35話「怪獣墓場」(1967年3月12日放送)
脚本:佐々木 守/特殊技術:高野宏一/監督:実相寺昭雄

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3月12日はシーボーズが地球に迷い込んだ日

3月12日は、怪獣供養を行う科学特捜隊の前にシーボーズが出現。紆余曲折の末、無事にシーボーズは怪獣墓場に帰されたエピソードの日。コミカルな動きが魅力的なシーボーズ。特に、ウルトラマンロケットを嫌がるシーボーズとウルトラマンのやりとりは必見です。
※この記事は『ULTRAMAN ウルトラマン&怪獣手帳 2023』をもとに構成しています。
©円谷プロ

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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga