あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月1日」(1972年)。
ヤプールの手先・宇宙仮面がTAC本部に侵入。追跡中に美川のり子隊員が重傷を負ってしまうも、彼女は彫刻家である坂井という男性に助けられる。幼稚園で超獣の像を作り、子どもたちを喜ばせている坂井。美川は坂井と親しくなっていくが……。
TAC基地に敵が侵入する
バイクに乗って逃走する宇宙仮面。美川隊員と山中一郎隊員はTAC専用車両のタックパンサーで追跡。しかし、カーブに差しかかると宇宙仮面はバイクから降り、不思議な力でタックパンサーを誘導。タックパンサーはガードレールを突き破り崖から転落してしまう。奇跡的に無事だった山中。急いで美川に駆け寄るが、重傷を負って意識がなく、助けを求めるために一度その場から離れる。あとから駆けつけた竜 五郎隊長たちと合流し事態を報告するものの、なぜか美川が消えていた。すると、美川が病院に運び込まれたという連絡が入る。
美川は、たまたまその場にいた彫刻家の坂井という男性から応急手当を受け、助けられていた。美川に付き添ってくれていた坂井にお礼を言う隊員たち。1週間後、幼稚園の前を通りかかった北斗と夕子は、幼稚園で美川と坂井を発見。なんでも、幼稚園の子どもたちにせがまれて坂井は超獣の像を作っているらしく、美川もそれを手伝っていた。彫刻家の坂井が作るブラックサタンという超獣の像はリアルで子どもたちは大喜び。美川も坂井から犬のおもちゃをプレゼントされていた。製作を手伝う北斗だったが、坂井がつけているブレスレットが宇宙仮面と同じものであることに気づく。実は、坂井は宇宙仮面が擬態した姿だったのだ。