あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月31日」(1973年)。
光太郎の友人である藤波が軽井沢で結婚式を挙げる。しかし、彼の妻・優子が崖から転落。優子はそこに住む怪獣・パンドラとチンペに助けられていた。一方、行方不明になった優子が怪獣に殺されたと誤解した藤波は、仇を討とうとする。
優子が怪獣に助けられる
式の翌日、藤波と妻である優子は浅間山を散策していた。しかし、そこに巨大な尻尾が出現。近くに怪獣がいたのだ。急いでその場を離れようとする藤波たちだったが、優子が足を滑らせ、崖から転落してしまう。優子は大怪我をして身動きがとれないと思われたが、彼女の姿はどこにもなく藤波は一度下山。光太郎に助けを求める。優子は怪獣に食べられてしまったかもしれないと涙を流す藤波。光太郎はまだその証拠はないと藤波を励ましていると、藤波の猟仲間であるふたりの男性がやってきた。自分の手で優子の仇を討ちたいと言う藤波は、ZAT本部に連絡しようとする光太郎を制止し、怪獣探しをはじめる。
一方、光太郎も独自に捜索を開始。硫黄ガスの充満する人気のない場所にやってくると、怪獣・パンドラが現れる。ZATガンを構えて攻撃しようとする光太郎だったが、女性の声で動きを止める。その声の主は優子だった。優子は、この怪獣・パンドラとその子どもであるチンペに助けられていたのだ。パンドラの巣があるこの周辺の温泉には傷を癒やす効果があり、さらにチンペが薬草を塗ってくれていた。おかげで優子の怪我は回復に向かっているものの、まだ山道を自力では下れず、傷が癒えるのを待っていたのだ。