8月31日 ウルトラマンタロウ 子連れ怪獣パンドラが人間に復讐する!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」8月31日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月31日」(1973年)。
パンドラと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し、怪獣や宇宙人と戦う。

光太郎の友人である藤波が軽井沢で結婚式を挙げる。しかし、彼の妻・優子が崖から転落。優子はそこに住む怪獣・パンドラとチンペに助けられていた。一方、行方不明になった優子が怪獣に殺されたと誤解した藤波は、仇を討とうとする。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

優子が怪獣に助けられる

1973年8月31日は『ウルトラマンタロウ』第22話「子連れ怪獣の怒り!」が放送された日です。光太郎の友人である藤波が、軽井沢の教会で結婚式を挙げた。夏休みの旅行にきていた光太郎は、結婚式場を訪れて藤波夫妻を祝福したあと、伊香保温泉のホテルで白鳥さおり、健一姉弟と合流。光太郎と藤波は良い友人関係を築いていたが、藤波は動物の狩猟が趣味で、その点だけは光太郎と気が合わなかった。

式の翌日、藤波と妻である優子は浅間山を散策していた。しかし、そこに巨大な尻尾が出現。近くに怪獣がいたのだ。急いでその場を離れようとする藤波たちだったが、優子が足を滑らせ、崖から転落してしまう。優子は大怪我をして身動きがとれないと思われたが、彼女の姿はどこにもなく藤波は一度下山。光太郎に助けを求める。優子は怪獣に食べられてしまったかもしれないと涙を流す藤波。光太郎はまだその証拠はないと藤波を励ましていると、藤波の猟仲間であるふたりの男性がやってきた。自分の手で優子の仇を討ちたいと言う藤波は、ZAT本部に連絡しようとする光太郎を制止し、怪獣探しをはじめる。

一方、光太郎も独自に捜索を開始。硫黄ガスの充満する人気のない場所にやってくると、怪獣・パンドラが現れる。ZATガンを構えて攻撃しようとする光太郎だったが、女性の声で動きを止める。その声の主は優子だった。優子は、この怪獣・パンドラとその子どもであるチンペに助けられていたのだ。パンドラの巣があるこの周辺の温泉には傷を癒やす効果があり、さらにチンペが薬草を塗ってくれていた。おかげで優子の怪我は回復に向かっているものの、まだ山道を自力では下れず、傷が癒えるのを待っていたのだ。
パンドラの子どものチンペ。いたずら好きで人懐っこい性格だ  ©円谷プロ
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