あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月5日」(1967年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
アンヌ隊員の自室に謎の影が出現。ダンとアンヌは怪我をしている、その影の主を匿う。時を同じくして、地球防衛軍に、宇宙空間都市ペガッサを名乗る相手から連絡が入る。ペガッサ市にシステムトラブルが発生したため、地球の軌道を変更してほしいというのだ。このままでは、地球とペガッサ市が衝突してしまう。
アンヌの部屋に謎の影が出現
宇宙人の体調は回復し、ダンたちと地球や宇宙について話をはじめる。彼は友好的な性格で、ダンたちに感謝の気持ちを伝える。一方で、自分の正体は明かそうとしなかった。彼が住んでいる街では水や空気を工場で作っているらしく、科学が高度に発達しているらしい。
すると、ダンに召集がかかる。少し前から宇宙から地球に向けて発せられていた電波があった。それは、「ペガッサ市」にトラブルが発生し、このままでは地球に衝突してしまうこと、衝突を避けるために地球の軌道を変えるよう願うもので、地球の言語で発せられていた。
地球の軌道を変えることなど、当然不可能だ。ダンは匿っている宇宙人にペガッサ星人ではないのかと問う。彼はそれを否定するものの、ペガッサ市について語りはじめた。ペガッサ市は、ペガッサ星という惑星が消滅し、星の住人であるペガッサ星人が宇宙空間に築いた都市だった。ペガッサ市の大きさは地球と比較して非常に小さいものの密度は8万倍もあり、仮に地球と衝突すれば互いに大きな被害が及ぶという。