大島 康嗣
カメラマン
1942年埼玉県生まれ。1964年講談社写真部カメラマンとなり、『週刊少年マガジン』グラビア担当。1965年から2020年までじつに55年に渡って、特撮映像作品のスチールを撮り続ける。
かつて倒されたメトロン星人は生きていた!?
すると、カイトは謎の怪しい男を発見。あとをつけお寺にたどり着くと、不自然に置かれた携帯電話が鳴りはじめた。カイトはそれを耳に当てると強烈な耳鳴りに襲われる。そして、怪しい男が姿を現した。男はカイトがウルトラマンマックスと一体化していることを見抜いており、自分が宇宙人であることを明かす。カイトは「何が目的だ」と尋ねるが、男は「何も目的はない。もう地球は狙わない。ただ、せっかくだから君にご挨拶してから帰ろうと思ってね」と語る。そこに、ミズキと楢崎刑事が到着。去っていく男に追いついた楢崎刑事は、男をメトロンと呼んだ。
40年前、人を暴れさせる赤い結晶体をタバコに混入させ、地球を支配しようとしたメトロン星人。体を真っ二つに切断されたメトロン星人だったが、少年時代の楢崎刑事に助けられ、生き延びていた。楢崎刑事はメトロン星人を悪いやつではないと言い、この数十年で変わってしまった町や人々に怒っているのだとミズキに語る。一方、カイトはメトロン星人に案内され、彼の隠れ家である「怪獣倉庫」を訪れていた。地球を去るよう訴えるカイトに対し、メトロン星人は迎えの宇宙船がくれば帰ると答える。
40年前、人を暴れさせる赤い結晶体をタバコに混入させ、地球を支配しようとしたメトロン星人。体を真っ二つに切断されたメトロン星人だったが、少年時代の楢崎刑事に助けられ、生き延びていた。楢崎刑事はメトロン星人を悪いやつではないと言い、この数十年で変わってしまった町や人々に怒っているのだとミズキに語る。一方、カイトはメトロン星人に案内され、彼の隠れ家である「怪獣倉庫」を訪れていた。地球を去るよう訴えるカイトに対し、メトロン星人は迎えの宇宙船がくれば帰ると答える。
巨大化したメトロン星人。真っ二つに切断された胴体は縫われ、補強されている ©円谷プロ PHOTO/講談社
今の人間は携帯電話のような便利なツールに頼りきり、脳が萎縮してまるで猿のようになっている。40年間地球に潜伏していたメトロン星人は、「何もしなくても、地球は自分たちの手に落ちると確信した」と語った。すると、メトロン星人は巨大化。カイトもマックスに変身して対峙するが、そこにメトロン星人の宇宙船が現れる。
「地球の夕焼けは美しいなあ、とりわけ日本の黄昏は。この陰翳礼讃が何よりのお土産だな」
メトロン星人はそう言葉を残し、地球を去っていったのだった。
「地球の夕焼けは美しいなあ、とりわけ日本の黄昏は。この陰翳礼讃が何よりのお土産だな」
メトロン星人はそう言葉を残し、地球を去っていったのだった。
対話宇宙人 メトロン星人
電波を利用し人間を凶暴化させたが、「人間が退化する速度を少し早めただけ」と語った ©円谷プロ PHOTO/講談社
【ウルトラ怪獣事典】
対話宇宙人 メトロン星人
全長／２〜50メートル
体重／120キログラム〜１万8000トン
かつて人間同士の信頼関係を壊し、地球を侵略しようとした宇宙人。真っ二つにされたと思われたが、潜伏し生き延びていた。この40年間で変わってしまった地球に見切りをつけ、侵略をやめて去っていく。
『ウルトラセブン』では「幻覚宇宙人」として登場し、宇宙ケシの実に似た成分の赤い結晶体を使って北川町の人々を凶暴化させていた。
初登場エピソード：『ウルトラセブン』第８話「狙われた街」（1967年11月19日放送）
脚本：金城哲夫／特殊技術：大木 淳／監督：実相寺昭雄
紹介エピソード：『ウルトラマンマックス』第24話「狙われない街」（2005年12月10日放送）
脚本：小林雄次／特技監督：菊地雄一／監督：実相寺昭雄
今回紹介したエピソードはウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」で配信中。ウルトラマンシリーズが見放題になる動画配信サービスです。
TSUBURAYA IMAGINATION
『ウルトラマンネクサス』2023年10月２日（月）より配信開始！
https://m-78.jp/news/post-6867
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12月10日はメトロン星人が地球を去った日
12月10日は、潜伏していたメトロン星人がカイト＝ウルトラマンマックスと接触。地球を去ったエピソードの日。メトロン星人に見切りをつけられてしまった地球。楢崎刑事は「自分も連れていってほしかった」と言い、山ほどあるという刑事の仕事に戻りました。物語のラストは、楢崎刑事や彼の言うことも理解できるというカイトの言葉に対し、ミズキ隊員が「でも……」と、反論と思われる言葉を口にするところで幕を閉じます。しかし、彼女が何を言ったのかは描かれませんでした。
そして、本エピソードは、オリジナルの『ウルトラセブン』第８話「狙われた街」と同じ実相寺昭雄監督が手がけられています。
そして、本エピソードは、オリジナルの『ウルトラセブン』第８話「狙われた街」と同じ実相寺昭雄監督が手がけられています。
※この記事は『ULTRAMAN ウルトラマン＆怪獣手帳 2024』をもとに構成しています。
©円谷プロ
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この日、ウルトラマンは何をしていたのだろうか。そんな想いから始まった「ウルトラマン＆怪獣手帳」も３冊目の「2024」ではさらにブラッシュアップしてお届けできることになりました。「2023」で大きくなったＢ６版サイズはそのまま。本文のカラーページの半分の16ページを今回は別冊にして、そのうえで本文２色ページを８ページ増やしています。Ｂ６版のスタイリッシュなレッドのビニールカバーに、タイトルは箔押しという、美麗ながらも日常使いもOKなデザインです。ダイアリーとしての使い勝手もばっちりです。
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テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X（旧Twitter）：@tele_maga Instagram：＠tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X（旧Twitter）：@tele_maga Instagram：＠tele_maga