あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月10日」(2005年)。
突然人々が暴れだすという奇妙な事件が頻発していた。カイトとコイシカワ・ミズキ隊員は、携帯電話を嫌う楢崎というベテラン刑事とともに調査を行う。そのなかで、カイトは事件の犯人と遭遇。その犯人とは、かつて倒されたはずのメトロン星人だった。
謎の事件を追うカイトたち
数十年前、ここ北川町ではタバコを吸った人間が突然人を襲うという、今回と似た事件が発生していた。カイトたちは楢崎刑事とともに警察科学研究所を訪れ、暴動事件を起こした人たちの前頭葉が萎縮していたことを知る。これが原因で人々は凶暴化してしまったのだ。研究所を出ようとするカイトたちであったが、さっきまで普通に話をしていた職員が、突如、楢崎刑事に襲いかかってきた。
職員は携帯電話で通話をしていた。その後、カイトたちは暴れだした人々が電話をしており、さらに彼らの携帯電話のアンテナがすべて同じものだということに気づく。カイトは、宇宙人が特殊な成分を含有させたアンテナをばら撒き、人々に暴動を起こさせているのだと推測した。
アンテナの製造場所を突き止め乗り込むカイトたち。しかし、そこにいたのは普通の人間で、さっきまで宇宙人の存在を示していたエイリアンスキャナーの反応も消えていた。空振りになるかと思われたが、アンテナの業者から妙な電波を受信しているという情報を得る。原因は電波のほうにあり、高性能なアンテナがそれを拾ったことで人々は暴れだしたのだ。