5月30日 実相寺監督の「怪獣戯曲」劇作家の創作怪獣が人類滅亡に動く! ウルトラマンダイナ

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月30日(1998年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月30日」(1998年)。
錬金術で生まれたブンダーと戦うウルトラマンダイナ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“平成ウルトラマンシリーズ”第2作の『ウルトラマンダイナ』は、宇宙の「光」と出会ったアスカ・シンの物語。防衛隊・スーパーGUTSの新米隊員であるアスカはウルトラマンダイナに変身し、フラッシュタイプ、ミラクルタイプ、ストロングタイプの3形態を駆使して謎の宇宙球体スフィアの脅威から地球を守る。

ある日、街でひとりの男が「怪獣ブンダーが来る」と騒ぎ、倒れてしまった。ブンダーとは天才的な劇作家である鳴海の残した『怪獣戯曲』に登場する怪獣だ。そして、ブンダーが現実世界に出現。鳴海は錬金術によってブンダーを作って『怪獣戯曲』を開演、人類滅亡という「大団円」に向かって突き進む。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

戯曲に描かれた「怪獣ブンダー」が現実世界に出現

1998年5月30日は『ウルトラマンダイナ』第38話「怪獣戯曲」が放送された日です。ある日、街でひとりの男性が「怪獣ブンダーが来る」と騒いでいた。そして、空から塔のような謎の物体が飛来する。男性は倒れてしまい、地球平和連合TPCに運ばれるが、記憶を失っていた。

その男性は、著名な劇作家である鳴海浩也の執事であり、鳴海が主宰する劇団の俳優だった。鳴海は1年前に行方不明になっており、男性が言っていた「ブンダー」は鳴海が途中まで演劇雑誌に公表していた『怪獣戯曲』に登場する怪獣だ。

アスカとカリヤ隊員が鳴海邸を調べると、そこにはページの間に銀色の紙が挟まった『怪獣戯曲』の脚本があった。

一方、調査の結果、塔のような謎の物体は錬金術によって鳴海が作り出した本物のブンダーであることがわかる。すると、ブンダーは行動を開始、怪獣の姿となって暴れだす。

この事態にスーパーGUTSが出撃するも、引き続き鳴海邸の調査を行なっていたアスカは、謎の空間に落下してしまう。
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