あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月30日」(1998年)。
ある日、街でひとりの男が「怪獣ブンダーが来る」と騒ぎ、倒れてしまった。ブンダーとは天才的な劇作家である鳴海の残した『怪獣戯曲』に登場する怪獣だ。そして、ブンダーが現実世界に出現。鳴海は錬金術によってブンダーを作って『怪獣戯曲』を開演、人類滅亡という「大団円」に向かって突き進む。
戯曲に描かれた「怪獣ブンダー」が現実世界に出現
その男性は、著名な劇作家である鳴海浩也の執事であり、鳴海が主宰する劇団の俳優だった。鳴海は1年前に行方不明になっており、男性が言っていた「ブンダー」は鳴海が途中まで演劇雑誌に公表していた『怪獣戯曲』に登場する怪獣だ。
アスカとカリヤ隊員が鳴海邸を調べると、そこにはページの間に銀色の紙が挟まった『怪獣戯曲』の脚本があった。
一方、調査の結果、塔のような謎の物体は錬金術によって鳴海が作り出した本物のブンダーであることがわかる。すると、ブンダーは行動を開始、怪獣の姿となって暴れだす。
この事態にスーパーGUTSが出撃するも、引き続き鳴海邸の調査を行っていたアスカは、謎の空間に落下してしまう。