「78人のプリキュアの中でキュアサマーはギャグ担当」と語る声優・ファイルーズあいの感じる「プリキュアの責任」
『映画プリキュアオールスターズF』公開記念インタビュー3 キュアサマー/夏海まなつ役(『トロピカル~ジュ!プリキュア』)ファイルーズあいさん
2023.09.03
ライター:小川 聖子
今回は、キュアサマー/夏海まなつ役(『トロピカル~ジュ!プリキュア』)ファイルーズあいさんです!
歴代プリキュアの活躍があって今のプリキュアがいると感じました
ファイルーズさん 私が演じるキュアサマーが活躍していた『トロピカル~ジュ!プリキュア』の放映は約2年前。自分ではそこまで久しぶりだと思っていなかったのですが、実際にサマーの声を出してサマーを演じてみたら、当時の「トロピカった」気持ちが胸の内から湧き上がってきて、とっても元気をもらえました!
また、他のシリーズのプリキュアにたくさん出会えたことも刺激になり、同時に彼女たちがいてくれたから、サマーや、今活躍中のキュアスカイも、こうして存在できているんだと実感して、まさに、この作品のテーマである「繫ぐ」を肌で感じました。
ファイルーズさん プリキュアは、『ひろがるスカイ! プリキュア』を含めると78人もいるんですね。これだけたくさんのプリキュアがいて、個性が被っていないところがすごいですよね。
私は今回映画に取り組むにあたって、改めてキュアサマーの魅力、さらに『トロプリ』の魅力を考えてみたのですが、それは「どんなに深刻な事態に直面しても、笑顔で乗り切る明るさや前向きさがあること」だと思いました。はっきり言ってしまえば「ギャグ担当」というか(笑)。
ポジティブで底抜けに明るいところが『トロプリ』の魅力なので、ギャグシーンに関しては「引っ張っちゃうぞ」くらいの気持ちで臨みました(笑)。
ファイルーズさん 今回私はキュアスカイ役の関根明良さんと、キュアシュプリーム役の坂本真綾さんと同じタイミングで現場に入っていたのですが、差し入れでいただいたお菓子を食べながら、みんなでまったりと世間話をしたことが印象的です。
それでも本番になると切り替えて、シャキッとした空気を作ってくれたのが真綾さん。いろいろな経験をされて実績もおありで、そんな真綾さんのお芝居を直接浴びられた時間は、私も関根さんもすごくいい刺激を受けられた本当に貴重な経験でした。
笑いあり、学びあり……。真綾さんはあと筋トレにも興味があるとおっしゃっていたので、私もまた筋トレを頑張ろうと思いました(笑)。
ファイルーズさん まず、とにかくたくさんのプリキュアが出てきます。こんなに多くのプリキュアがいたら、どこか似ていたり、被ったりするキャラクターがいてもおかしくないですよね️。
でも、ちゃんとひとりひとりに違った個性があり、その子が抱えるドラマがあり、人生観があり、目指しているものがある……。
その中には「私と似てるかも」というプリキュアや、「この子みたいに頑張ろう」と思えるプリキュアが見つかるはず。そのプリキュアからはきっと希望がもらえるはずです。それが『映画プリキュアオールスターズF』の魅力だと思います。
それから、『ふたりはプリキュア』をリアルタイムで見ていたというみなさんにはノスタルジーと共に喜びも感じてもらえると思いますので、ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。
プリキュアQ&A
飲み水を確保! 水がないと生きていけないので。
私は『映画プリキュアオールスターズF』の世界! キュアシュプリームが大好きになったので。
キュアシュプリーム。映画で初めて出会ったプリキュアですが、ミステリアスなところに惹かれます。
「責任」。プリキュアを見てくれる子どもたちは、未来を担う存在。その子どもたちが憧れるのがプリキュアですよね。
ですから、関わるスタッフさんたちはその子どもたちに、未来につなぎたいメッセージをたくさん込めて、熱い思いで作品を作っています。
そんなたくさんの熱がつまった作品を担うキャストが中途半端な演技をしてしまったら、中途半端なものしか伝わりません。キャストには子どもたちの憧れも、スタッフさんの思いも受け止め、未来に伝えていく責任があると思っています。
PROFILE
ファイルーズあい
7月6日生まれ。東京都出身。2021年『トロピカル~ジュ!プリキュア』でキュアサマー/夏海まなつ役を務める。出演作に『ひきこまり吸血姫の悶々』ネリア・カニンガム役ほか。
『映画プリキュアオールスターズF』
2023年9月15日(金) 公開
プリキュア20周年記念となる『映画プリキュアオールスターズF』では、2004年の『ふたりはプリキュア』を含む、全TVシリーズの全プリキュアが集合。
本作の舞台は、プリキュアがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界。それぞれが別の場所で新たに出会った仲間たちと団結し、もとの世界に戻る唯一の手掛かりであるお城を目指し“ワクワクドキドキの大冒険”が繰り広げられる。