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大人になったら「自分で欲しいものをつくろう」と思っていた
Q5.あんびるさんは、どうして童話作家になりたいと思ったんですか?
イラストを描く仕事を増やしたくて、出版社に持ち込んだところ「お話もつくれるのでは」とアドバイスをもらい、1987年に絵本作家としてデビューしました。
児童文学を描き始めたのは、絵本より長い文字量で、登場人物の気持ちの変化を描きたいと思ったから。2003年に初めての児童文学『なんでも魔法商会 お洋服リフォーム支店』を出版しました。
Q6.あんびるさんはどんなお子さんでしたか?
だから私は「大人になったら、本当に子どもが欲しいと思うものをつくって、大人に見せてあげなくちゃ」って思ったんです。
子どもって鋭いから、つくり手が子ども相手だからと手を抜いてしまうと、なかなか気に入ってはもらえません。だから大人になってからは、童話づくりだけじゃなくキャラクターのグッズも、納得できるまで何度もブラッシュアップしています。
Q7.童話作家にはどんな人が向いていますか?
もし童話作家になりたいお子さんが、周りと違う感覚を持っていて悩むことがあったら、今の気持ちを否定せず、大切にしてほしいです。その悩みは大人になったとき、物語やイラストを書く大きなエネルギーになります。
Q8.童話作家になりたい子は、子どものうちに何をしたらいいですか?
子どものころの生き生きとした感動は、大人になっても忘れませんよね。リアルな体験の積み重ねが、物語を書くときにひらめきとなって出てくるのではないかと思います。