35歳共働き夫婦 「専業主婦になって2人目の子ども」を叶える家計簿とは?

主婦FP高山一恵のお悩み解決! 家計簿診断Vol.4

ファイナンシャルプランナー:高山 一恵

35歳共働き夫婦の「専業主婦になって2人目を育てたい」は実現可能? 

主婦でファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが実際にそれを実現されたご家庭の家計簿をご紹介しながらお答えします!
今回の家計簿診断は、2人目が欲しいけれど、経済的に育てられるのかご相談にいらっしゃった渡瀬さん(仮名)です。現在共働きですが、「2人目が欲しい。そして、2人目ができたら専業主婦で子育てに専念したい」とおっしゃっていました。

私も息子を育てつつ働いているので、まだ子どもが小さいうちの大変さを思い出すとお気持ち非常にわかります! 結論を申し上げると、それは可能です! ただ、重要なファクターが2つあります。

1つ目は、子どもの教育にどれくらいのお金をかけるかということ。

2つ目は、共働きのうちにどれぐらい教育資金を貯められるか、です。

子育てでかかる一番大きなお金が教育費です。渡瀬さんは、お子さんを小学校から高校まで公立、大学は私立へ通わせるのがご希望ですから、18歳までに最低でも300万円準備する必要があります。ただ、様々な場合を想定してお子さん一人あたり、18歳までに500万円を準備することをおすすめします。そのお金を早いうちに用意できるかどうかが、将来の家計に大きく影響します。

上記をふまえて家計簿を拝見していきましょう。
相談者 渡瀬さん(東京都在住)
夫35歳(会社員)
妻35歳(会社員)
長女3歳(幼稚園)

ご主人はメーカー営業、奥様は事務職の共働きのご家庭です。2人目を現在検討中。

月給手取り:42万円
夫27万円(児童手当含む)
妻14万円
ボーナス手取り:50万円


現在の家計簿
●食費 4万円 
●日用雑貨費 1万5000円 
●光熱費 1万5000円
●交際費 1万円 
●美容費 1万円 
●雑費 2万円(新聞代・被服費など) 
●通信費 2万円
●お小遣い・趣味 5万円
●レジャー費 6万円 
●住居費 10万円 
●子ども費 6万円(幼稚園・習い事) 
●保険料 1万5000円(夫婦医療保険・共済)  
●貯蓄 5000円
合計 42万円
貯蓄
奥様が働いているうちに、なるべく奥様分の収入を貯蓄へ回して、ご主人の収入内で毎月やりくりしてみてはいかがでしょう? 専業主婦になった場合の生活スタイルを体験しておくと、その時期がきたときに感覚がつかめているので安心ですし、お子さんが小さい今が一番の貯めどきです。最低でも収入の2割8万円は貯蓄にまわせるようにしましょう。

レジャー費
収入に比例し、このレジャー費は高額といえます。公園など無料のスポットで過ごしたり、お金をあまり使わない休日の楽しみ方を見つけてはいかがでしょう?

子ども費
お嬢さんは3歳からバイオリン、スイミングを始められました。バイオリンは楽器も月謝も高く、続けていくには覚悟のいる習い事ですね。2人目のお子さんができても継続できるのか、冷静に判断してみましょう。レジャー費と子ども費から8万円を貯蓄に回すことができれば1年間で96万円、教育資金として貯めることができます。

奥様が専業主婦になっても、大学からの教育資金を準備できれば、2人目は可能です

前述しましたように、奥様が専業主婦になって、2人目を育てられるかどうかは、お子さん2人が18歳になるまでに学費準備をできるかどうかにかかっています。例えばあと3年間、奥様がお仕事を続け、毎月8万円を貯蓄にまわすことができれば、お子さんの教育資金を300万円弱貯めることができます。

ご希望されている2人目のお子さんですが、将来かかる教育費の計画も一度ご夫婦で検討したうえで、前向きに考えられてはいかがでしょうか? 

さらに奥様が2人目を出産後、専業主婦になった場合の家計ですが、ご参考例としまして年収約500万円でお子さん2人を私立大学へ通わせておられる石橋さん(仮名)の家計簿をご紹介します。石橋さんの家計簿をヒントに、奥様が専業主婦になった場合の家計をご夫婦で話し合ってくださいね。
50歳手取り32万円で
お子さん2人を大学に通わせている
石橋さんの家計簿

夫 50歳(会社員)
妻 50歳(専業主婦)
長男 22歳(大学生)
長女 19歳(大学生)

月給手取り:32万円
ボーナス手取り:60万円


●食費 3万円 
●日用雑貨費 1万円 
●光熱費 1万5000円
●交際費 1万円 
●医療費 5000円 
●美容費 5000円
●雑費 1万円 
●通信費 1万5000円
●お小遣い・趣味 3万円
●レジャー費 1万円 
●住居費  10万円(夫58歳時に完済予定)
●子ども費 5万円
●保険料 1万5000円(夫婦医療保険・共済)) 
●貯蓄 1万5000円
合計 32万円

子ども費
奥様が働いていたときに2人分の大学費用の積み立てを地道にされており、18歳までに250万円ずつ学費を用意されたそうです。足りない部分については、大学生のお子さん2人がそれぞれ奨学金を月3万円もらい、月5万円程度アルバイトをしています。
取材・文/安藤 礼子
写真/恩田 亮一

※この記事は、「おともだち2016年7月号」の記事をもとに、2022年2月に高山一恵先生の監修を受け再構成したものです。
たかやま かずえ

高山 一恵

Kazue Takayama
株式会社Money&You取締役・ファイナンシャルプランナー

慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性による女性のためのファイナンシャルプランニングオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し...

あんどう れいこ

安藤 礼子

Reiko Ando
ライター

1977年埼玉県生まれ。太陽魚座・月射手座、海王星強め。講談社の幼児雑誌「おともだち」をメインに雑誌・絵本の編集、ライティングを担当。...