くるみわり人形 クラシックバレエおひめさま物語

文:斉藤 洋   絵:わたべ めぐみ   原作:ホフマン  

発売日 2014/11/11
価格 定価:1,320円(本体1,200円)
ISBN-13 9784062192460
判型 A5
ページ数 98ページ

 2014年度の大型シリーズ企画「クラシックバレエおひめさま物語」の第2弾です。
 女の子なら誰もがあこがれるクラシックバレエの物語の中から、とくに名作といわれる5演目のヒロインに焦点をあてた、名作バレエ物語の決定版です。
 舞台で演じられるストーリーに沿いつつも、舞台では描かれない情景、心理描写や登場人物たちの会話などを、人気作家が自由な発想で描きます。

●「クラシックバレエ おひめさま物語」ラインアップ
(11月)『白鳥の湖』 小林深雪
(11月)『くるみわり人形』 斉藤洋
(12月)『眠れる森の美女』 藤本ひとみ
(1月)『ジゼル』吉野万理子
(2月)『ドン・キホーテ』 石崎洋司

●シリーズの特色
・児童文学で活躍中の、最高の執筆陣。
・東逸子氏ほか、画家たちも豪華。
・まだバレエを見たことのない子どもたちも、バレエを習っている子どもやバレエファンも、物語を味わって楽しむことができます。
・A5判、96ページ。朝読にもぴったりのボリュームです。
・巻末のコラムで、実際のバレエの見どころや豆知識が身につきます。

●『くるみわり人形』のあらすじ
 クリスマスイブ。シュタールバウム家ではパーティーがひらかれます。主人公の少女クララは、魔法使いのような不思議なおじ様、ドローセルマイアーからくるみわり人形をプレゼントされました。クララはよろこびますが、それをうらやんだ弟のフリッツが、人形をおとしてこわしてしまいます。でも、ドローセルマイアーが魔法で直してくれました。
 夜中になり、クララはくるみわり人形のことが気になって、広間にやってきました。すると突然、クララの体が小さくなり、たくさんのねずみと、おもちゃの兵隊があらわれて、戦争をはじめます。クララはとっさにスリッパで、ねずみの王をたいじしました。そこにたおれていたくるみわり人形をだきあげようとすると、人形は美しい青年に変身したのでした。
「ありがとう、クララ! きみがねずみの女王の魔法をといてくれたんだ!」

 クリスマス気分にあふれた、ファンタジー物語です。

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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