
生きつづけるキキ ーひとつの『魔女の宅急便』論ー
作:斉藤 洋
今なお色あせない人気を有する『魔女の宅急便』。現代読者にとっての意味や価値に『ルドルフとイッパイアッテナ』作者斉藤洋が迫る!
電子あり
試し読み
発売日 | 2021/06/17 |
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価格 | 定価:1,760円(本体1,600円) |
ISBN-13 | 9784065235430 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 178ページ |
幽霊の存在については、それを肯定する人はいる。
では、妖怪は? 妖怪がほんとうにいると思っている人がどれくらいいるだろうか? しかも、おとなで!
ひょっとして、富安陽子は、そういう数少ないおとなのひとりではないか、と私は感じていたのだ。
インタビューなら、気がゆるんで、富安陽子の本音が出るのではないかと、私はそう思ったのだ。
そうしたら……。
ー巻末対談「インタビューの前に」より
『ルドルフとイッパイアッテナ』著者・斉藤洋の視点から、富安陽子の妖怪世界が人々を惹きつける理由を解き明かす!
サンドウィッチマンのコント『村に住む男』や任天堂Switch『あつまれどうぶつの森』など、さまざまな人気コンテンツに触れながら、富安陽子の妖(あやかし)ファンタジーとの共通項を見出し、丁寧に読み解く一冊。
巻末には児童文学界の巨匠、富安陽子・斉藤洋による豪華対談付き!
はじめに 1 日常と非日常の対峙 2 緩衝地帯 3 妖怪たち 4 不穏 5 非日常の日常化 6 魑魅魍魎妖怪跋扈の世界 7 人間観 8 人外ではない魔境 9 よけいなこと 10 竜の飛行 11 迷信 12 世界の重層的構造 おわりに 対談 富安陽子・斉藤洋