ご当地キャラたちが主役!? 東北の魅力が詰まった連載がスタート!
東北のキュートでクセつよなご当地キャラが大集合!
宮城・青森・秋田・山形・岩手・福島を舞台に、東北ゆかりの児童文学作家が完全書き下ろしでお届け。
グルメや歴史、復興や伝統まで、楽しく読めて、気づけば東北がもっと好きに。
今回の舞台は秋田県。
秋田に欠かせない“ある食べ物”が消えた世界で、大冒険が幕を開ける!? さあ、ご当地キャラといっしょに東北へ出発!
【秋田】パラレルワールド! お米のない世界!? 第3回
前回までのあらすじ
「お米のない世界」に迷い込んでしまった、はちくんとんだッチ。ところが、元の世界に戻るために必要なパラレルステッキをなくしてしまいます。
ステッキの手がかりを追って町を歩き回りながら、「お米のある世界」にはあったはずのものが、いくつも消えていることに気づきます。
はちくんとんだッチは、無事に元の世界へ戻れるのでしょうか?
忠犬ハチ公の子孫(らしい?)まっ白な秋田犬の「はちくん」は、大館市の観光キャラクター。左耳がたれていて、赤い首輪がトレードマーク。
秋田PRキャプテンの「んだッチ」は、近未来から秋田をPRするためにやってきたなまはげ型の子どもロボット。明るく元気、秋田弁が好きでロボットなのに食べ盛りの食いしん坊。
4、あかりのない秋田
「はちくん、本屋さんだッチ!」
「もしかして、ここに入ったのかもしれないワン。」
二人がお店に入ると、小さい子をつれたお母さんが、絵本を買っているところでした。
「小さい子がいたッチ!」
「でも、手には何も持っていないワン……!?」
近くでは店員らしきおじいさんが、秋田のガイドブックをならべています。見ると、表紙には力強いなまはげの写真がのっています。ボサボサ頭には二本のツノ。赤いお面は迫力満点で、キバのような歯がのぞいた口元からは、今にも「泣ぐ子はいねがー!」という声が聞こえてきそうです。
「すごい迫力だッチ! でも……なんかへんだッチ。」
「いつもと格好がちがうワン。」
なまはげの衣装はワラでできているのに、このなまはげの衣装は布でできています。
「ワラミノじゃないッチ!」
「あーっ! もしかして、お米がないからワラもないワン!?」
「ワラがないッチ!? ということは……。」
「そうだワン! んだッチがつけていたワラのえりまきが消えたのも、きっとそのせいだワン!」
「そんなぁ……。ワラミノがなかったら、みんなを病気や災いから守れないっチ。」
なまはげのワラミノから落ちたワラは、お守りになるといわれています。
お米がないと、ワラもない……、ワラ……?
「わかった! もうひとつのナゾがとけたワン!」
はちくんの目がキラリと光りました。
「何がわかったッチ?」
「納豆がない理由だワン! 昔、おサムライさんが、ゆでた豆をワラに入れて持ち運んだときに、納豆が生まれたって聞いたことがあるワン。」(※諸説あり)
「そういえば、檜山納豆まつりに行ったとき、ワラに入った納豆があったッチ。」
はちくんは、舟のような形の「わらづと」とよばれる入れものに、納豆が入っているのを見て「な、納豆がお舟にのっているワン!」と、びっくりしたことを思い出しました。
「ワラがないから納豆もないんだワン!」
やっと納豆のナゾがとけて、はちくんはすっきりしました。
「あれ? そういえばこの本、秋田のガイドブックなのに、竿燈まつりがのってないっチ!」
んだッチがガイドブックをパラパラめくりながら言いました。竿燈まつりは、夏に行われる、全国でも有名な秋田のお祭りです。毎年大勢の人でにぎわう竿燈まつりが、秋田のガイドブックにのっていないのです。
「竿燈まつりがないなんて、何かのまちがいだワン!」
「竿燈まつりか……そういえば!」
「そういえば? なんだワン?」



































