
【ネタバレ注意!】あさのあつこが『NO.6再会#2』を語る ネズミが放った「衝撃」の一言に啞然!?
『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』著者あさのあつこインタビュー
2025.09.26
ライター:山口 真央
紫苑を仕事面で支えるかも!? 前シリーズにも登場した「あの人物」が登場!

──『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』には、再建委員会の副院長として楊眠(ようみん)が登場します。前シリーズでは「NO.6」に復讐心を燃やして民衆を煽った人物でした。
あさの:前シリーズで、国家が瓦解する瞬間には、憎しみから革命を唱える人物が必要だろうと、物語を盛り上げるために登場させたのが楊眠です。『NO.6beyond[ナンバーシックス・ビヨンド]』では、楊眠は「NO.6」の再建委員会のメンバーに選ばれながらも、裏切りから拘束されました。
ただ今回『#2』で登場したのは、楊眠がそれだけの人物ではないと感じていたから。楊眠は「NO.6」の混乱によって妻と息子を奪われた人物です。『#2』で描きましたが、紫苑は楊民との会話のなかで、改めて「NO.6」再建への思いを強くしていきます。
今後、楊眠が紫苑の味方になれば、仕事の面で紫苑を支える強い存在になるでしょう。しかし彼が味方で居続けるのか、どこかで裏切ることになるのかは、私にもわかりません。
──『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』のラストでは、ネズミが空白の2年間を語り出そうとするシーンで終わりました。『#3』も楽しみです。
あさの:『#3』では、ネズミのことをちゃんと書かなくてはいけないと思っています。「NO.6」にいなかったネズミの2年間の事件は、これから紫苑とネズミが生きていく日々において重要です。ネズミに何が起きたのか、そしてその事実を紫苑がどう捉えるのか。全力で書き上げますので、待っていてください。
あさのあつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991年『ほたる館物語』で作家デビュー。97年『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、2005年『バッテリーⅠ~Ⅵ』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説までさまざまなジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説の傑作

【電子書籍特典ショートストーリー付】

シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説の傑作
・『NO.6再会#1』発売告知後、即Xでトレンド1位!
・『NO.6再会#1』Amazon1位(SF・ホラー・ファンタジー6月6日調べ)
・『NO.6再会#1』ジュンク堂池袋本店総合1位(2025年6月2日調べ)
・『NO.6再会#1』トーハン週間ベストセラー文芸書2位(2025年6月3日調べ)
度重なる戦禍で地球環境が壊滅した世界に生きる紫苑とネズミ。「NO.6」のエリートとして育てられた少年・紫苑(しおん)と、「NO.6」の外に広がるスラム地区「西ブロック」に住むミステリアスな少年・ネズミは、腐りきった偽りの理想都市を崩壊させた。二人は、新世界を再構築できるのか。真っ直ぐすぎる二人の未来の命運をわける2巻。
──きみは、ぼくを摑めないと言ったけれど、ぼくにとっては、きみこそが謎だ。確かに存在しているのに決して手に入らない。
●「NO.6」シリーズ読者からの感想
「たくさん本は読んできたけれど、これ以上面白い本に出会ったことがない」
「呼吸を楽にしてくれた本」
「死にたくなったらネズミの言葉を思い出します。逃げずに前へ進め! 現実を見ろ!
どんなに現実が辛くても光を見いだせる人になりたいと思います」
「泣きたくなった夜に読みます。おまえはどうありたいんだ? いつでも自分にできることを問いかけ、動きつづけたいと思います」
●あさのあつこさんからのメッセージ
声を聞きました。ネズミの声です。
「生きる場所も死ぬ場所も自分で決める。あんたじゃなくおれが決める。余計なお節介は止めてもらおうか」と。
そうか、彼らはすでに出逢い、運命を紡ぎ始めているのか。
だとしたら、わたしも、もう一度だけ、本当にもう一度だけ、彼らに手を伸ばそう。この手で彼らの生に触れてみよう。
『NO.6』の作者として戦ってみよう。あれほど恋い焦がれた少年たちに挑んでみよう。
今はただ、それだけを考えています。
14年の時を経て、あなたに再び『NO.6』を届けます。
人物撮影/柏原力(講談社写真映像部)

あさの あつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
山口 真央
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。