
【こどもの日に贈りたい絵本】こどもの日の楽しさを伝え成長を祝う絵本3選[絵本専門店の書店員が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #17~「こどもの日」のプレゼント~ (4/4) 1ページ目に戻る
2026.04.21
成長の喜びを伝えるメッセージ絵本
兜にこいのぼりと、こどもの日らしい2冊を選びましたが、最後にご紹介するのは、お子さんの成長を寿ぐ名作『おおきくなるっていうことは』(童心社)です。
作者は元保育士でもある絵本作家・中川ひろたかさん、絵は独自の世界を展開するアーティスト・村上康成さん。おふたりのコンビによるロングセラーシリーズ『ピーマン村の絵本たち』の一冊です。
絵本の中の園長先生が、園児たちに言います。
「おおきくなるっていうことは ようふくが ちいさくなるってこと」
「おおきくなるっていうことは あんまり なかないってこと」
「おおきくなるっていうことは まえより たかいところまで のぼれるってこと」
目に見えることだけじゃなく、がまんしたり、できなかったことができるようになることも、大きくなるっていうこと──。
「おおきくなるっていうことは」の言葉を繰り返しながら、小さな子どもでも理解できるやさしい言葉で、成長の喜びや素晴らしさを語りかけるのです。すべての子どもに向けた普遍的なメッセージだと思います。
中川さんの作品の最大の魅力は、背後に子どもへのリスペクトがあるところ。子どもと同じ目線に立ち、ひとりの人間として尊重しているからこそ、素敵な言葉であふれているのですね。
「おおきくなるっていうことは じぶんより ちいさなひとが おおくなるってこと」
「おおきくなるっていうことは ちいさなひとに やさしくなれるってこと」
……ああ、泣けてきますね。発行から20年以上経った今でもまったく古びない、ファッショナブルな村上さんの絵もまた魅力。言葉の一つひとつをさらに輝かせます。
こどもの日は、お子さんの成長をお祝いする日でもあります。お子さん、そして、ご両親に、この絵本で「おめでとう」の気持ちを届けてはいかがでしょうか。
*読み聞かせ 3さいくらいから
*ひとり読み 5・6さいくらいから
取材・文/星野早百合
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星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。



















































































茅野 由紀
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ