大人の要求水準は高すぎ! 幼児期の発達障害グレーゾーンの子どものハードルを低くするべき理由

#2 「言葉が出るのが遅い」「じっとしていられない」そんな困りごとを抱えたパパママへ

幼児期の困りごと① 言葉が出るのが遅い場合

すべての画像を見る(全8枚)

非言語的コミュニケーションを豊かにする

周りに対する興味・関心が薄い、コミュニケーションの意欲が乏しいなどのでこぼこがある子の場合、言葉が出るのが遅くなることがあります。親は焦るかもしれませんが、ここでも重要となるのがハードルを低くすることです。言葉で伝えてほしいという思いは脇に置き、まずは「どんな手段でも伝わればいい」と考え、言葉以外のコミュニケーションから本人の思いをくみ取っていきましょう。

言葉が出るようになるまで、伝えたい思いは子どもの非言語的コミュニケーションなどに込められています。そこから親がキャッチすることが大切です。

非言語的コミュニケーションの例
身振り手振り、まなざし、視線、泣く、うなる、叫ぶ、たたく、引っ張る など

理解しようとする姿勢が何より大事

わかろうとする親の姿勢が、子どもの「伝えたい!」という気持ちを育てます。その積み重ねが言葉を引き出すのです。

言葉のシャワーを浴びせることではなく、子どもの言いたいことに耳を傾け、非言語的コミュニケーションでも親が理解していくように心がけましょう。

子どもの伝えたいことを理解しようという姿勢が大切です。『発達障害グレーゾーンの子の育て方がわかる本』より
次のページへ じっとしていない場合
36 件