「まごわやさしい」魔法のレシピ「お芋の食感を楽しむ」おかず2品とおやつ1品

カンタン・高栄養・完食!#7【芋の「い」】「ホクホク! モチモチ! 芋料理」

ライター・料理家:越野 美樹

お芋の美味しい食べ方

お芋料理の王道コロッケ。手間はかかりますが、揚げたてはやっぱり美味しい!  撮影:越野美樹

今回ご紹介している3つのレシピは、水分や油分を加えて、お芋の食感を美味しく引き出す工夫をしています。

お芋が苦手なお子さんは、口の中の水分を持っていかれて、飲み込むのを嫌がることが多いもの。    

そういう場合は、ポタージュスープにする、マヨネーズと和える、千切りにしてきんぴらにする、あんかけにする、すりおろしてチヂミにする、ご飯に入れて炊き込む、といった調理法を選びます。

つまり、とろみを加えたり、カリッとした食感にしたりすると、子どもも食べやすくなるのです。

ただ、和風に煮つけた里芋は、子どもにはあまりウケが良くないようです。今回、里芋のレシピはご紹介できませんでしたが、もし里芋の煮物が余ることがあったら、片栗粉をつけて揚げるのもおすすめです。

里芋の煮物は、大人の味!? もともとの味付けがシンプルなので、アレンジしやすい料理です。  写真:越野美樹

そのほかにも、里芋はマッシュしてお味噌とごまを混ぜたり、ひき肉とあんかけ煮にしたり、グラタンの具にしたりすると、うちの娘は喜びます。    

お芋が苦手なお子さんは、お芋の水分のなさが苦手なのか、シャキシャキの食感が嫌なのか、ホクホク感が嫌いなのか?

お子さんがお芋のどういう食感を苦手と思っているのか、ポイントを探ってみるのもコツ。  

これからご紹介するアレンジレシピ2品は、油でカリカリ感を出したり、チーズのとろみを加えたり、りんごで水分を加えたりという工夫をしています。    

お芋をそのままシンプルに調理して食べられるお子さんでも、マンネリが続くと残りがちになってくるので、ぜひいろいろと試してみてください。

「長芋チーズボール」のレシピ

中はほっくり、外はカリカリ、一口食べるとチーズが溶け出して、子どもが喜ぶ一品です。  写真:越野美樹

蒸した長芋をマッシュして、チーズを包んで揚げ焼きします。チーズはプロセスチーズやカマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、クリームチーズなど、どれも合うので、お好みのものを使ってください。

【材料】4人分
長芋 250g
塩 ひとつまみ
片栗粉 大さじ3
お好みのチーズ 50g
菜種油 適量
青のり 適量
塩 ひとつまみ

【お手伝いポイント】
マッシュした長芋の生地でチーズを包み、丸めるのを手伝ってもらいましょう。

【作り方】
1.長芋とお好みのチーズはそれぞれ1cm角に切る。

2.鍋に長芋と水100ml(分量外)、塩ひとつまみを入れて中火にかける。沸騰したらフタをして弱火にし、5分ほど火にかける。

3.水気が残っていたらフタを開けて中火にし、木べらなどで混ぜながら水分を飛ばす。

4.マッシャーや木べらなどでつぶす。

5.粗熱がとれたら片栗粉を入れて、手でよく混ぜる。

6.8等分ずつ手にとって真ん中にお好みのチーズを入れ、丸める。

7.フライパンを中弱火にかけて菜種油を入れてフタをし、狐色になるまで焼く。裏面も同じように焼く。

8等分が目安ですが、子どもの食べやすい大きさにしてもいいでしょう。  写真:越野美樹

8.青のりと塩をふる。

長芋はすぐに火が通るので、5分ほど火に入れればマッシュできます。少し時間がかかりますが、じゃがいもや里芋、さつまいもでも同じように作れます。

うちの娘の得意料理の一つは、里芋バーグです。こちらは生地に青菜を混ぜています。塩味にせず、本みりんと醤油で照り焼きにしても。  写真:越野美樹

「さつまいもとりんごの簡単スイートポテト」のレシピ

りんごの水分と甘み・酸味を加えた、お芋が苦手なお子さんにも食べやすいスイートポテト。  写真:越野美樹

さつまいもとりんごを煮て丸め、オーブンで焼いた簡単おやつ。りんごとさつまいもの甘みを生かしたスイーツです。

【材料】2人分
さつまいも 300g
りんご 1/2個
塩 ひとつまみ
菜種油  20g
卵黄 1個分

【お手伝いポイント】
お芋とりんごをマッシュし、成形するのを手伝ってもらいましょう。

【作り方】
1. さつまいもとりんごは皮をむいてそれぞれ1cm角に切る。さつまいもは2〜3分水にさらしてからザルにあげておく。りんごは2〜3分濃いめの塩水(分量外)につけてからザルにあげておく。

2.鍋に1と水100ml(分量外)と塩ひとつまみを入れて中火にかける。沸騰したらフタをして弱火にし、10分ほど火にかける。

3.水気が残っていたらフタを開けて中火にし、木べらなどで混ぜながら水分を飛ばす。

4.マッシャーやフォークでつぶし、粗熱がとれたら菜種油、溶いた卵黄の半量を加えてよく混ぜる。

子どもに「頑張ってつぶしてなめらかにして」とお願いすると、夢中でやってくれるはず。  写真:越野美樹

5.なまこ型に整形し、残りの卵黄を刷毛やスプーンの裏などで表面に塗る。

6.200℃のオーブンで20分焼く。

もっと甘みが欲しい方は、3で適量のお砂糖を加えてください。

まごわやさしい食材に小さい頃から親しむ

娘作「じゃがいもがたっぷり入った炊き込みご飯」。地元の「せいだのだまじ」というじゃがいもを甘辛煮に煮つける料理からヒントを得た一品。  撮影:越野美樹

「まごわやさしい」シリーズ、いかがでしたか?    

まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも。    

日本で昔から食べられてきた、体に優しいエネルギーをいただける食材たちです。    

食材として使うのは面倒! お肉の方が喜んで食べてくれる!という気持ちもわかります。  

「まごわやさしい」食材を食卓に取り入れるには、お子さんをお手伝いに誘うのがポイント!    

苦手な食材に触れることで親しみが湧きますし、お子さんと一緒に過ごすことで、子どもの心も落ち着くことと思います。遊びに飽きたお子さんが近くに来た時がチャンス。ちょっと誘ってみるなど、きっかけを作ってみましょう。    

「まごわやさしい」食材は、少し手がかかる食材だからこそ、お子さんと楽しくゆっくりお料理する時間が作れる、という効果もあります。

我が家では、娘が1歳の時からお手伝いをしていて、いろいろな料理のおいしさに目覚め、今では小さなシェフ。    

子どもが小さな頃は、家事をすることが本当に大変ですが、そのうちに子どもが助けてくれるようになりますよ。    

それには、小さい頃からの仕込みが大切!    

一緒にいろいろな食材に触れることで、子どもは豊かな舌を持つようになり、食材の本当の美味しさを感じることができるようにもなります。    

「まごわやさしい」を使ったお料理をぜひ、お子さんと一緒に作ってみてください。  

次の連載は、「もったいない」からはじまる台所仕事を予定しています。    

お楽しみに!

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こしの みき

越野 美樹

Miki Koshino
ライター・料理家

1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook

1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook