うまい！はやい！子どもが食べる！ あおいさんの「魔法の時短レシピ」

人気管理栄養士のあおいさん。チャンネル登録者数21万人のYouTubeチャンネル「あおいの給食室／子どもと食べる魔法のレシピ」を運営し、たくさんの子ども向けレシピ動画をアップされています。

これまでは、消去法でバシッと決まる献立決めの法則（#1）や、好き嫌いのある子でもパクパク食べられるようになるちょっとした工夫（#2）、保育園児が何度もリクエストした神レシピ３選（＃３）教えてもらいました。

保育園で管理栄養士をしていたあおいさんならではの、小さな工夫をプラスすることで、子どもたちは一瞬にして「ニガテ」なものが「好き」になり、食べるのが楽しくなる。まさに魔法にかけられたようです。

今回は、あおいさんのレシピ本『子どもがパクパク食べる！ 魔法のおうちごはん』（ワニブックス刊）のなかから、忙しいパパママ向けの厳選時短レシピを3つ、教わりました。
全４回の4回目。＃１、＃２、＃３を読む。

「時短レシピにぴったりなのが『丼か麺』です。なかでも野菜もタンパク質もバランス良く摂れる『中華丼』は、保育園でも人気メニュー。土曜のランチに良く作りました。

具材をすくうときにバラバラにならないもの、あんでまとまっているものは子どもの完食率が高いんですよ」（あおいさん）

【作り方】目安調理時間：30︎分
①  にんじん1/4本（50g）は4センチ長さ、2ミリ厚さの短冊切りにする。玉ねぎ1/3個（80g）は横半分に切ってから縦5ミリ幅の薄切りにする。白菜大1枚（130g）は3センチ長さ、1センチ幅ほどのざく切り、豚肉160gは1〜2センチ幅に切る。

② フライパンにごま油大さじ1と1/2を中火で熱し、①のにんじん、玉ねぎを5分ほど炒める。①の豚肉を加えて弱火にし、色が変わるまで炒める。①の白菜を加えて中火にし、しんなりするまで2分ほど炒める。

③ 水1カップを加えて煮立て、うずらの卵5個、A（しょうゆ 大さじ1、砂糖 大さじ1/2、生姜のしぼり汁 小さじ1/3、鶏ガラスープの素 少々）を加える。弱火で15分ほど煮る。火を止めて、合わせたB(水、片栗粉　各大さじ1)を加えてとろみをつけ、弱火で1分ほど煮る。うずらの卵を4つ割りにして（誤嚥防止のため）、器に盛ったごはんにかける。

【POINT】
「具材を煮込むときには、白菜の軸を注意深く見てください。色が透き通ってくれば、噛み切りやすくなっています。

ご家庭では、冷蔵庫に残った野菜などを使ってもいいですね。ポイントは、野菜を均等に小さく切ることと、あんでしっかりまとめることです」（あおいさん）

朝食のパンに合わせるおかずって悩みどころ。そんな付け合わせを考えずにすむのが、ピザトースト！　忙しい朝にぴったりの一品です。

「焼く直前の状態でひとつひとつラップに包み、冷凍庫に入れておいて。食べるときには凍ったままオーブントースターで7〜8分焼けば、立派な朝ごはんです」（あおいさん）

【作り方】目安調理時間：15分
①  玉ねぎ1/6個（30g）は横半分に切ってから縦1ミリ幅の薄切りにする。ピーマン1/3個（15g）は4センチ長さの細切りにする。ホールコーン20gは水けをきる。

②  フライパンに油を弱火で熱し、①の玉ねぎ、ピーマンを7分ほど炒める。火を止め、コーンを加えて混ぜる。

③  食パン2枚にトマトケチャップ小さじ2を塗り、②、ピザ用チーズ大さじ2と1/2の順番にのせ、200℃に予熱したオーブンで5分ほど（オーブントースターで焼く場合も5分）焼く。

④  1〜2歳児は1枚を6等分に、3〜5歳児は4等分に切って、2〜3枚を器に盛る。

【POINT】
「チーズはコーンにかぶせるようにしてのせると落ちにくく、食べやすくなります。また、チーズは大きなスライスチーズではなく、噛み切りやすく細かなピザ用チーズがオススメです」（あおいさん）