「里帰りなし」を選んだ理由 夫にも最初から育児を一緒に始めてほしかった
出産前の私は、SNSや友人との会話で「産後、夫にイライラした」という話をよく見聞きしていました。他人事とは思えず、「私もきっとこうなるな」という予感しかありませんでした(笑)。
ただ、夫が何もしてくれなさそうだと思っていたわけではありません。不安だったのは、私のなかに“育児の正解”ができあがってしまうことでした。
もし里帰り中に私だけが先に育児に慣れてしまったら、自然と「私が教える側、夫が教わる側」になってしまいます。
慣れない手つきで頑張る夫に、「やり方が違う!」「なんでわからないの?」と口を出してしまう未来は、わりと簡単に想像できました。
かといって、右も左もわからない育児。夫婦ふたりだけで乗り切る自信もありません。そこで「里帰りはしないけれど、実母に自宅へ来てもらう」という方法を選んだのです。
産後の家事は実母サポートで解決! 夫婦で赤ちゃんのお世話に集中
関西地方に住む実母には、出産予定日ごろから約1ヵ月、東海地方の我が家に滞在してもらいました。
食事や洗濯などの家事を実母が引き受けてくれたおかげで、私たち夫婦は赤ちゃんのお世話に集中できました。
一方で、実母は育児にまで踏み込みすぎることはありませんでした。なんでも先回りしてやってくれるというより、「困ったら手伝うよ」という距離感でいてくれたのもありがたかったです。
もし実母が赤ちゃんのお世話まで全面的に引き受けてくれていたら、夫も私もつい頼っていたかもしれません。実母に支えてもらいながらも、最初から育児は夫婦で始められたことが、今振り返るとよかったと感じています。
里帰り出産をすると、生活の拠点は実家になります。ですが、自宅に来てもらえば、いつもの環境のまま育児をスタートできます。夫はおむつ替えや寝かしつけ、私は授乳や抱っこ。毎日手探りではありましたが、夫婦で少しずつ赤ちゃんとの生活に慣れていきました。
実母はあくまでサポート役。育児の中心は私たち夫婦です。いま振り返ると、里帰りではなく自宅で育児をスタートできたことは、わが家には最良の選択だったと感じています。
里帰りしない最大のメリットは夫の育児参加が自然に進むこと
もし里帰りをしていたら、夫は「休日に会いに来る人」になっていたでしょう。もちろん、里帰りには里帰りのよさがあり、その形が合う家庭もたくさんあります。ただ、最初から自宅で育児をスタートしたことで、夫も私と同じタイミングで「赤ちゃんのいる生活」をはじめることができました。
夫も、赤ちゃんが夜中に泣けば起きるし、おむつも替えるし、沐浴もする。「手伝う」という感覚ではなく、育児は夫婦でやるのが当たり前。
そんな毎日の中、夫婦そろって、「ずっと泣いているけどなんで?」「なんで寝ないの?」の連続でした。かと思えば今度は静かすぎて心配になり、「ずっと寝ているけど大丈夫かな?」「ちゃんと息してる?」と、眠っている息子を何度ものぞき込むこともありました。
泣いても心配、ぐっすり寝ていても心配。そんな日々を夫婦一緒に過ごしていたので、「私だけが大変」「夫は何もわかっていない」と感じることはあまりありませんでした。
どちらかが教える側になるのではなく、ふたりで一緒に迷いながら、少しずつ育児に慣れていく感覚でした。そのおかげか、出産前に想像していたような夫へのイライラは、ほとんどなかったのです。



































