自己肯定感が「高くない」ママが7割以上! 子育てに自己評価の低い・高いが及ぼす影響
自己肯定感のきょうだい差についても調査
2024.11.29
きょうだいによって自己肯定感に差がある?
2人以上の子どもを持つパパママは、きょうだい間の自己肯定感差についてどう感じているのでしょうか? その結果が上のグラフです。
「きょうだいがいる場合、お子さんによって自己肯定感に差があると感じますか?」という質問に、「とても感じる」「どちらかといえば感じる」と回答したパパママは62.3%。「どちらかといえば感じない」「まったく感じない」は14.6%と少数派でした。家庭ごとに見ると、きょうだい間で自己肯定感に差があるケースが多いようです。
アンケート結果では、2人きょうだいの家庭で「上の子のほうが高い」「下の子のほうが高い」と答えた数はほぼ同数。パパママから集まったエピソードを見ても、上の子のほうが自己肯定感が高い家庭もあれば、その逆もあり……とさまざまです。
・どうしても上の子はガマンをしてしまう場面が多くなり、反対に下の子はまだ小さいのでなんでも言うことを聞いてもらえると思っている気がします。日常の会話でも下の子のほうがポジティブな発言が多いです。
・上の子が「下の子のほうが特別なんでしょ」とぼそっと言ったときは、やばいと思いました。こちらとしては最大限上の子を優先したスケジュールで、下の子についてきてもらうための機嫌だけとるためにあやしていたつもりだったのに。
「下の子のほうが自己肯定感が高い」回答のなかには、上の子は「ガマンする場面が多い」「下の子のほうが年齢が小さく、かわいいと言われることが多い」といった上の子特有の理由で自己肯定感が低くなっている、と考えているものが複数ありました。
・上の子は、自己主張をハッキリとし、誰に対しても自分の意見を言えますが、下の子は自分の気持ちを言うことに自信が持てず、常に人の意見と合わせようとします。
・第1子は、自信がなく「どうせできないから」が口癖ですが、第2子は、そこまで失敗を恐れることなくチャレンジすることもあり、差を感じます。
出生順の影響について言及のない回答では、上の子のほうが自己肯定感が高いケースもその逆も、どちらも見られました。
一方「どちらかといえば感じない」「まったく感じない」と回答したパパママからは、
・差が出ないように、できるところ、できないところを言うようにしている。お姉ちゃんは○○はできてすごいけど、○○は苦手だよね。あなたは○○はすごいね。○○は苦手みたいだからがんばったらいいとこまで行けるかも。というように、比べない、一人ひとりをしっかり見ることにしている。
きょうだい間で自己肯定感の高低差が出ないように声かけを意識しているというエピソードや、
・小さいころは差があったけど、小学生になって差がなくなった。ふたりとも低くなった。子ども自身が自分で周りと比べ、勝手に「自分はできない」と考えてしまっている。
大きくなるにつれて差がなくなった、といった話が寄せられました。