受験直前、子どもへの接し方 保護者が実践した工夫
受験が近づくと、親も焦りや不安を感じやすくなるものです。保護者に、追い込みの時期に効果があった声かけや、接し方の工夫を聞きました。
【中学受験】学習の具体的なサポートと、努力を認める声かけ
中学受験では、子どもが勉強に取りかかりやすいよう、準備や整理を手伝ったという声がありました。
・膨大な量の宿題に優先順位をつけてリストにし、取り組むページを開いて机の上に置いておくと、子どもがスムーズに勉強を始められると感じています。
・子どもが間違えた問題を解き直せるよう、親が専用のノートを作っています。
声かけでは、進学後の楽しみを話したり、子どもの努力を認めたりする工夫もありました。
・成績の話ではなく、志望校に行ったあとのポジティブな生活について話すと、子どもとの会話もギスギスしづらくなるし、親自身も落ち着けるのでおすすめです。
・受験直前に効果的だったのは、「頑張って」ではなく、「昨日より一歩進んでるね」「ここまでの積み重ねは必ず力になるよ」と努力の過程を認める声かけでした。
声かけのほか、子どもの様子に合わせて生活面を支えることに力を入れた家庭も。
・受験直前で子どもが自走していたため、親としては勉強しすぎないよう睡眠時間の確保や体調管理を中心にサポートすることを心がけました。
【高校受験】本人の判断を尊重し、相談できる関係を保つ
高校受験の保護者からは、子どもとの距離感を考えながら接していたという声が寄せられました。
・とにかく黙って信じて見守ることが我が子には合っていると感じたため、基本的には静かに寄り添い、本人から相談があったときに一緒に考えるスタンスを大切にしていました。
また受験を前に、進学後に悩んだ場合のことまで話していた保護者もいます。
・高校は、必ずしも3年間通って卒業しなければならないものではないし、周りの目を過剰に気にする必要もない。実際に進学してみて「何か違うな」と感じたら、そのときにあらためて別の道を考えようと伝えていました。
これらの声からは、子どもの意思を尊重しつつ、受験や進学後の生活で悩んだときには、一緒に考えようとする保護者の姿勢が伝わってきます。
今回、中学受験では「どこまで親が手伝うか」、高校受験では「どこまで本人に任せるか」に悩む声が寄せられました。子どもを支えたいという思いは共通していても、関わり方の悩みには違いがあるようです。
先輩保護者に聞く! 受験伴走中のメンタルの保ちかた
子どもの受験を支えるなかで、不安や疲れを感じることもあるでしょう。そんなとき、先輩保護者はどのように気持ちを整えていたのでしょうか。
まず寄せられたのは、気兼ねなく本音を話せる相手に支えられたという声です。
・子どもの志望校が被らないなど、お互いにライバル心を持たずに本音を話せるママ友の存在が救いでした。同じ立場の友だちはまさに同志のような存在です。
ママ友のほか、「AIに相談する」という保護者も。気持ちを言葉にすることが、支えになっていたようです。
一方で、受験のことを考えずに過ごす時間を大切にしていた保護者もいます。
・あえて受験とは関係のない時間を毎日少しでも作っていました。散歩をしたりお気に入りのコーヒーを飲んだりして、「親自身も充電していい」と自分に許可を出していました。親が笑顔でいることが、子どもにとって何よりの安心材料になると思っています。
また、親の役割を捉え直すことで、焦りが和らいだという声もありました。
・「親の役目は合格させることではなく、子どもが安心して挑戦できる環境を整えること」と考えるようにしていました。この心構えを持つだけで、必要以上に焦らずに済みました。
最後に、これから受験を支える保護者へ、自分自身もいたわってほしいというメッセージを紹介します。
受験は子ども一人だけのものではなく、家族全員で一緒に走る長距離走のようなものだと思います。最後まで子どもの一番の味方でい続けた時間は、合否にかかわらず、親子にとって一生の財産になります。親も無理をしすぎず、「今日も一日よく頑張った」と自分をいたわりながら、温かく伴走してあげてほしいと思います。
受験伴走は、子どもにも親にも合った形で
応援したいのに、つい口を出してしまう。本人に任せたいけれど、見守るだけでは不安になる。今回のアンケートには、そんなふうに迷いながらも、子どもを支えようとする保護者の声が寄せられました。
どこまで手を貸し、どこから本人に任せるか。そのバランスは、子どもの様子や家庭の状況によって変わります。保護者自身も無理をしすぎず、ときには息抜きをしながら、そのときの親子に合った関わり方を探していけるとよいですね。
みなさんのご家庭では、子どもの受験をどのように支えていますか?
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『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』の特色
①著者は「中学受験」も「中受伴走」も経験済み
自身も12歳のときに「中学受験」経験。また長男でしっかり「中学受験伴走」の「沼ハマり」も経験したママ教育ジャーナリストが執筆。各大手塾や、100以上の伴走済み家庭にリアル取材した結果、「伴走に本当に必要なもの」だけを誠実にお伝えします。
②「伴走」のキホンから教えます
情報が溢れる中学受験界。すべての家庭がいわゆる御三家や難関校を受験するわけではありません。我が家に合った「塾えらび」「志望校選び」「入塾後のサポート」を正しく知ることで、我が子に合った「中学受験」をすることができます。
③学年別・教科別に家庭学習の取り組み方がわかる
教科別に各大手・注目塾の専門講師の方々に学年別勉強法をリアル取材。「うちの子は算数が苦手」「社会のラストスパートはいつから?」など、教科・学年別に取り組み方を紹介。各家庭の得意・不得意に応じて、家庭学習の取り組み方がわかります。
④勉強だけじゃない! 親子のマインドセット術
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⑤6年生のラストスパート! 直前期だけの特別な「伴走方法」を伝授
受験本番2ヵ月前。出願スケジュール、出願、子ども・親の持ち物、当日のタイムスケジュールなど、申し込みや準備しておくことは山ほどあります。そこで落ち着いて受験本番を迎えるために、著者から「直前期の伴走方法」をお伝えします。
中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと
〔目次〕
はじめに
第1章 中受の「本当のメリット」と沼にはまりすぎない方法
中学受験には「親の伴走力」が不可欠
お金の問題なしに中受は語れない
少子化なのに受験率が上昇するカラクリ
偏差値だけではない学校選び
第一志望校に合格しなくてもメリットがある!?
深みにはまる!? 中学受験「沼」の実態
「最後まで伸びる子」の親の特徴
「沼」にはまりすぎないための方法
第2章 伴走前に知っておきたい「キホンのキ」
情報収集の基本は「塾選び」「伴走ハウツー」「学校選び」
【塾選び】大手塾と中規模塾、どう違う?
【塾選び】首都圏大手4大塾の特徴と通塾の頻度
【塾選び】今勢いのある首都圏中規模塾&人気の個別指導・算数塾
【伴走ハウツー】低学年/ご家庭でやっておきたい5つのこと
【伴走ハウツー】高学年/入塾後の親のサポート方法
【学校選び】志望校を選ぶときの検討材料
【学校選び】学校説明会で見るべきポイント4
第3章 カリスマ講師に聞く! 科目別勉強法
【国語】小4からでも間に合う国語が得意になる方法
早稲田アカデミー 本多弘篤先生
低学年/会話や読書で言葉の下地を作っておく
4年生/「苦手はニセモノ?」4年生からでも得意に
5年生/記述問題、選択問題のトレーニング法
6年生/自分の持てる力を出すための時間配分を意識
【算数】センスよりも1日10分を続ける努力が勝つ
フォトン算数クラブ 武井信達先生
低学年/算数を得意にするためにご家庭でできること
低学年・4年生/「1日1問ノート」で記憶力を伸ばす
5年生/難しい問題よりも地道に解ける問題を増やす
5年生/「割合」「旅人算」「場合の数」「立体」の攻略法
6年生/復習と過去問の繰り返しで最後まで伸びる
【理科】知らないことを恥ずかしがらない子どもに育てる
グノーブル 上原佑先生、永井裕康先生、細川晃伸先生
低学年/「自然&体験」で器を広げておく
4年生/間違えることへのハードルを下げる
5年生/4分野、50単元の「バラバラ感」をイメージで克服する
6年生/復習半分・初見問題半分の「二刀流」で
6年生/第一志望の「枝葉」の前に「幹」を作る
【社会】日々の暮らし、マンガ、動画を入り口にする
ジーニアス 松本亘正先生
低学年/我が家のお米の銘柄が地理の学びに
低学年/歴史の入り口は、マンガでも動画でもよい
4~5年生/まず地理を学ぶことが歴史の手助けになる
4~5年生/社会が苦手な子は1.5倍速で復習動画を観る
6年生/基礎が定着していなくて焦ったときは?
6年生/ラストスパートはいつからかける?
6年生/過去問に取り組むのに最適な時期は?
理科・社会の受験勉強をラクにしてくれる著者オススメマンガ
理科が自然と好きになるオススメ3作
社会が自然と理解できるオススメ3作
第4章 合格する親子のマインドセット
【夏休み】つらいと言われる夏休み、親はどう乗り越える?
サピックス小学部 竹浪和伸先生
4年生/初めての夏期講習、親はどうサポート?
4年生/1学期の復習・積み残しはどうする?
4年生/体験させることを重視して
5年生/伸びる子に共通の特徴とは
5年生/切羽詰まりすぎの親が続出。まずは落ち着いて
5年生/ゲームとの付き合い方は?
6年生/勝負の夏に忘れてはいけないことは?
6年生/スケジュールは睡眠優先・翌朝に前日の復習を
6年生/夏休み後は子どもが別人のように変わる!
6年生/直前に伸びる子の特徴とは?
【個別学習塾】「個別指導塾」に学習設計をサポートしてもらう
個別指導・進学塾TOMAS 扇谷洋平先生
習い事と両立OKは「個別指導塾」ならではの強み
御三家狙い層の「集団塾の先取り学習」
「先取り学習」で目指す「焦らない受験」
個別指導では「生徒と先生の相性」が大切
中学受験は家族戦、親ができることは?
親に必要なのは「見守る勇気」と「策士の視点」
【家庭教師】1対1で相談できる家庭教師は親子の味方
オンライン家庭教師 小堀正博先生
「伴走の伴走」をしてくれる家庭教師
「ここが分からない」と伝えられる子は家庭教師向き
家庭教師は意外にお金がかからない?
オンラインの魅力は、リラックスして自宅で受けられること
大手塾との併用のポイントは「塾」優先
保護者のサポートの極意とは?
親がなんでもやりすぎない!
「中学受験に挑戦」自体が子どもの成功体験
【Q&A】保護者の“伴走あるある”
グノーブル 山下倫央先生
第5章 残り2ヵ月! 直前期の伴走方法は?
「これだけはやってほしい」塾講師が望むこと
中受伴走保護者が6年生後半時にやったこと
出願スケジュールを組むときのポイント
入試前の準備 受験当日の服装は?
入試前の準備 子どもの持ち物チェックリスト
入試前の準備 親の持ち物チェックリスト
前泊は子どものタイプを見極めて判断
受験当日に気を付けること
受験当日のハプニング
実録! 我が家の受験当日タイムスケジュール
第6章 中受伴走経験者たちのリアル体験談
強気すぎた併願戦略 3回連続不合格の顚末
第一志望が初戦になった悲劇
私立中高に6年間通うコストを考えて、都立を第一志望にしたけれど……
顔面蒼白!? 試験当日のやらかしエピソード
不合格だったとき、頭に浮かんだことは?
それでも親子で「これから」に目を向けよう
おわりに
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
































コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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