自己肯定感ブームに疲れた親たち 「自信過剰な子ども」と「謙遜しすぎる親」…モヤモヤを大公開!
どう切り替え、乗り越える? 自己肯定感を育む風潮に疲れたら
2024.11.30
「我が子の自己肯定感」にドキッとする瞬間
「自己肯定感が高い=よいこと」が一般的な認識だと思いますが、ときには高さがマイナスに出ることもあるようです。アンケートに寄せられたエピソードをご紹介します。
・お友達の中には自己肯定感が高すぎるのか、「私がやることはすべて正しい」という思いから無意識に周りを傷つけてしまう子もいます。そんな場合に少しモヤモヤを感じてしまいます。
・自己肯定感=自己主張の強さとなり、そういった強い子が悪いわけではないが、周りと衝突しているのをよく見るため、自己肯定感ばかりではなく他人との関わり方を教えることも必要なのではと感じる。
まずは、自己肯定感が高いがゆえの弊害です。自分に自信があるのはよいことですが、周囲への配慮ができず友達を傷つけてしまったり、衝突したりすることがあるよう。「自己肯定感がやみくもに高いのも問題」というコメントが見られました。
・自己肯定感をはき違えて、悪いことをしても𠮟らない親の子がわがままで一緒にいるとモヤモヤする。
・一人っ子のわがままを自己肯定感が高いと言って許しているところ。
親の態度を疑問に思う人も。自己肯定感が高いこととワガママは、ときに紙一重のようですね。冷静に子どもを客観視して注意すべきところは注意する態度も大切ということでしょう。
・子どものできないこと、容姿的なことを子ども本人の前で悪く言うママ友がいて、その言われている子どものメンタルが心配になる。
・ご自身のお子さんがいる前で、うちの子は不出来で……と謙遜しながらほかの人に話しているところについ先日居合わせて、これは自己肯定感さげてしまうのでは? とモヤモヤしました。
逆に、我が子の前で自己肯定感を下げるような親の発言を指摘する回答も集まりました。
・子どもの振る舞い(人見知りや、大人に積極的に話しかける、などそれ自体が決して悪いことではない振る舞い)について、真横でその子の親が「すいません」「ごめんなさい」を繰り返しているのを見ると、子どもが「自分のしていることは、悪いこと」と思ってしまったりしないかな……と感じる。
この回答にドキッとするパパママも多いのでは。周囲への配慮で口にしていた言葉が、我が子の自己肯定感を傷つけていることもあるのかもしれません。
「子どもの自己肯定感を育む育児」への所感は十人十色
これまでご紹介したエピソードからもわかるように、子どもの自己肯定感についてモヤモヤした経験を持つパパママは意外と多いようです。
「自己肯定感を育む子育てをすべきだという風潮に『疲れた』と感じたことはありますか?」という質問への回答は、「ある」「どちらかといえばある」が37.9%、「どちらかといえばない」「ない」が43.7%という結果に。風潮への感じ方は、人それぞれのようです。
フリーコメントには、
・これからの時代は、自分の意見を自信を持って伝えられることが特に大切になってくると思うので、自己肯定感が高い(自分に自信がある)性格のほうがいいと考えています。
・子どもに自信を持ってほしいから、まったく疲れない。
・自己肯定感があればいい! という部分だけがクローズアップされているが、日本国内にいる以上、周りと少しでも合わせる力も養わないといけないのになと感じることがあり、この風潮に辟易とするときもある。
・疲れたと感じたことはありませんが、自己肯定感を育むための「褒めて育てる」は難しいなと思います。なんでもかんでも褒めればよいというものではないと思うので。
このように、さまざまな意見が集まりました。