
6年生の合格率は40%~50%
「息子も期待に応えるべく、必死で努力していました。まさに家族一丸。
しかし6年生になってからも、合格率は40%~50%。毎日祈るような気持ちで過ごし、緊張感とストレスからか、私は秋から生理が止まってしまったぐらいです。
『でも最後はきっと、全て報われて合格する!』と、どこかで信じていました。さらに、少なくとも第3志望の学校までには入るだろう、とも」
2月3日まで4校すべて不合格
「2月1日の午前に開成を受け、2月3日の開成の結果が出るまで、2日・3日も受け続けたにもかかわらず、開成を含めて結果は4校全て不合格。
4日は芝中学校に挑戦する予定だったのですが、息子は精神的に追い込まれたのと疲れが一気にでたのか、腹痛がひどくなり、4日は受験することができませんでした。また、開成に落ちた衝撃で、一家が思考停止状態になり、5日も受験に行くことができませんでした。
1月に受けた学校からは合格をいただいていたので、すべてが不合格だったというわけではありません。また、結果的にこちらに進学することになったのですが、見学時にも通わせたいと思った学校で、進学実績もとてもいいですし、満足はしています。ただ、そのことは開成に不合格になったこととは別物で。
結局、思い入れが強すぎたんです。もし入ったとしても、その中学に行けば万事OKだというのは幻想だし、そもそも中学受験は、長い人生の通過点ということもよくわかっています。だけど、涙はずっと止まりませんでした」(千葉県共学に進学した保護者)
12歳の中学受験が、いわば「みずもの」だと事前に頭では理解していたと話してくれました。そのことと、母の心の痛みは別物なのだと筆者にも強く伝わってきました。
そう、どんなに頑張っても、全員が合格する受験はない──。
ではそのとき、どうやって「先輩ママ」たちは前に進んだのでしょうか? 2024年終了組、第3志望に進学された方々にお話を伺ってきました。