M‐1決勝進出のトム・ブラウン「合体ネタ」が絵本に プロの絵本読みから「ホンモノ」と呼ばれる理由

トム・ブラウン&絵本ナビ編集長に絵本『がったい!』についてインタビュー

ライター:山口 真央

布川さんが「漫才の参考になった」絵本のオチ

つの丸先生に絵本『がったい!』を褒められて、嬉しかったと話すトム・ブラウンの布川さん。
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──絵本『がったい!』ができた感想を教えてください。

布川:「ナカジMAX」ができたころには、まさか絵本になるなんて思ってもいなかったけど、5歳の娘に読み聞かせたら、大はしゃぎで笑ってくれました。『みどりのマキバオー』を描いた漫画家のつの丸先生も大絶賛で、帯にコメントまでくださって、感動しちゃったな。

みちお:本当だよね。この絵本は、お笑いに興味ない人にも、たくさん読んでもらいたい。僕が好きなシーンは、間違えてつくられた「パンチンパンジー」が、スライスされて足が生えて、またチンパンジーに戻っていくところ。なかなか思いつかない発想で、笑っちゃった。

絵本『がったい!』で、みちおさんがお気に入りのページ。

布川:チンパンジーと、パンチパーマのおじさんが、仲良さそうなところもいいんですよ。僕は最後の大オチで、「パーン」と余韻を持たせているところ。僕はツッコミなので、どうしても突っ込みたくなるけれど、こんなふうに余韻を残してもいいんだなって、漫才の参考になりました。

みちお:漫才で楽しんでもらえるようにつくった「合体ネタ」だけど、絵があるぶん、より感覚にダイレクトに伝わる内容になっています。親子で楽しんでもらえる絵本なので、ぜひ楽しんでください!

トム・ブラウン
布川ひろきと、みちおからなる漫才コンビ。北海道出身。2018年M‐1グランプリ決勝に出場し「合体ネタ」が話題に。テレビ出演だけでなく、2024年には東名阪+北海道・福岡での単独ライブツアー「たろう7」を成功させるなど、幅広く活動する。ケイダッシュステージ所属。

「未来のノーベル賞受賞者は、みんな読んでいます!」と話すみちおさん。絵本『がったい!』を読んで、頭を柔らかくしよう!

「文章・イラスト・構造」…絵本ナビ編集長が読み聞かせに絵本『がったい!』を勧めるワケとは?

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