「きょうだい児」の弁護士が教える“選択の自由“とは? 「障がいのある子もその兄弟姉妹も好きに生き親は自身を幸せに」
弁護士・藤木和子先生が教える“きょうだい児”の見守り方 #3 きょうだい児を幸せに育てる心得
2024.09.05
弁護士:藤木 和子
障がいや病気のある兄弟姉妹がいる子どもを指す“きょうだい児”。聴覚障害のある弟を持ち、きょうだい児当事者である弁護士・藤木和子(ふじき・かずこ)先生に聞く、“きょうだい児”を幸せに育てるために大切なこと。
第1回はきょうだい児の現状と、特有の悩みや不安、第2回は親がきょうだい児にしてはいけないこと・言ってはいけないことを伺いました。
第3回は、きょうだい児を幸せに育てるためにための親の心得について。また、法律の視点からきょうだい児の悩みに応えた著書『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』(中央法規出版)に込めた思いとは?
障がいのある子もきょうだい児も、どちらも幸せになるために、親や周りの大人たちができることを藤木先生に伺います。
藤木 和子(ふじき・かずこ)PROFILE
弁護士、手話通訳士。東京大学卒業。5歳のときに3歳下の弟の聴覚障害がわかり、“きょうだい児”に。きょうだい児当事者の弁護士として活動し、さまざまな情報発信や相談を行っている。2024年3月、きょうだい児の疑問に法律の視点で回答した書籍『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』(中央法規出版)を上梓。
「幸せな家族を作りたい」親の姿勢を見せて
──きょうだい児が「障がいのある兄弟姉妹がいてよかった」と思えるために、親としてどうすればよいでしょうか。