子どもの「癇癪(かんしゃく)」「不安」「朝起きられない」を改善する3つの栄養素とは 医学博士が解説

子どもの困った行動を改善する食事 #2 子どもの栄養不足

医学博士(大阪大学):野口 由美

不安やイライラなどの精神的な症状も、栄養をしっかりとることでおさまる可能性があります。  写真:アフロ

昔と比べて、現代は食べるものに溢れています。しかし、たくさん食べていても必要な栄養素をとれていない“栄養不足”の子どもも少なくありません。

こうした栄養不足が、心身の不調を引き起こしている場合もあると、栄養学の観点から、不登校や不安障害で悩む子の症状を改善してきた医学博士の野口由美先生は話します。

シリーズ第1回では、最初に行うべき「低血糖対策」について教えていただきました。第2回では、実際にどのような栄養素をとっていくべきか、また、食事のコツやサプリメント選びの注意点などについて伺います(全2回の2回目)。

第1回はこちら

◆野口 由美(のぐち ゆみ)
医学博士(大阪大学)。日本医学放射線学会放射線診断専門医。日本抗加齢医学会専門医。
九州大学病院心療内科などでの勤務経験を経て、統合医療クリニック「クリニック千里の森」を開設。自身の療養経験から栄養療法などを用いた、薬に頼らない医療を提供している。

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