子どもの「乗り物酔い」 実際に試した15の対策 これってあり? 専門医がジャッジ

耳鼻咽喉科専門医・細野研二先生に聞く「子どもの乗り物酔い」 #4 ~OK・NG対策編~

ほその耳鼻咽喉科 院長:細野 研二

気になる乗り物酔い対策について、細野研二先生に聞いてみました。  写真:KeyRabbits/イメージマート
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子どもの乗り物酔い対策の中には、「なんとなく良さそうだからやっている」「自分が子どものころにやっていたから」という方法や、「おばあちゃんの知恵袋」のような方法もなかには存在します。

そこで今回は、「ほその耳鼻咽喉科」院長・細野研二先生に、乗り物酔い対策についてジャッジしていただきました。

(全4回の4回目。1回目2回目3回目を読む)

細野研二(ほその・けんじ)
「ほその耳鼻咽喉科」院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。2021年に、「ほその耳鼻咽喉科」を開院。2023年より医療法人華美会理事長も兼務。

窓を開けて換気&車の音楽を流すは○

まずは、編集部スタッフが、子どもの乗り物酔いを防ぐために「実際に試した方法」が効果的かどうかを細野先生にジャッジしてもらいました。

〈実際に試した方法〉
1:窓を開けて換気をした

細野研二先生(以下、細野先生):車内の風通しをよくしたり、不快な臭いを外に排出したりできるので、窓を開けるのはいいですね!

2:車のテレビを消して音楽を流した

細野先生:いいと思います。乗り物に酔いやすいお子さんが、乗車中にテレビやスマホを観ると、視線は固定されているのに体は動いているため、情報のミスマッチが起こりやすくなります。

音楽を流す際は、楽しい空気を演出するために、子どもが好きで口ずさめる曲をかけてください。

こまめに休憩&揺れの軽減&ぬいぐるみは○

3:こまめに休憩を取った

細野先生:自動車を停められる状況であれば、ぜひ取り入れてください。車外に出て軽く体操をしたり、ベルトや衣服をゆるめたりしてもいいでしょう。

4:揺れが少ないとされる助手席に座らせた

細野先生:揺れもそうですが、前方がよく見える助手席は『この角を右折する』など先の見通しを立てやすくなるので、酔いにくくなります。

5:車酔いをするという緊張感をほぐすために、お気に入りのぬいぐるみを持たせる

細野先生:リラックス効果を得られるので、いいですね!

サングラスをかけるは△&飴を舐めるは○

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