子どもの「乗り物酔い」の原因は? 幼児に起こりにくく小学生~中学生ごろがピークの理由 専門医が解説

耳鼻咽喉科専門医・細野研二先生に聞く「子どもの乗り物酔い」 #1 ~原因とメカニズム編~

ほその耳鼻咽喉科 院長:細野 研二

「子どもの乗り物酔いは、症状の現れ方にも段階があります」とは、「ほその耳鼻咽喉科」院長の細野研二先生。  写真:Paylessimages/イメージマート
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自動車やバスなどに乗ると、酔いやすいというお子さんが多くいます。子どものころに経験したというママパパもいるでしょう。

しかし、なぜ子どものほうが酔いやすいのでしょうか? また、乗り物酔いはなぜ、どのように起こるのでしょうか。「ほその耳鼻咽喉科院長」の細野研二先生に解説してもらいました。

(全4回の1回目。2回目3回目4回目を読む。※公開時よりリンク有効)

細野研二(ほその・けんじ)
「ほその耳鼻咽喉科」院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。2021年に「ほその耳鼻咽喉科」を開院。2023年より医療法人華美会理事長も兼務。

酔うのは「空間認知」の混乱から

医学的に「動揺病」と呼ばれている乗り物酔い。その原因を「現在は、感覚混乱による空間認知の障害によるものと考えられています」とは、細野研二先生。あまり聞き慣れない言葉ですが、具体的にどのような状態をいうのでしょうか。

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