【地震・震災】マンション住民は避難所に入れない!  子育て家庭が気づかない「在宅避難」の落とし穴と対策

(写真:アフロ)
すべての画像を見る(全5枚)

「地震が起きても、避難所に行けば安心」そう思っていませんか?

実は、多くのマンション住民は避難所を利用する人数にカウントされていません。

行政の規準では、避難所を利用する「避難者数」として算定されるのは「自宅が全壊または半壊となり、住めない状態になった人」。

もちろん、断水やエレベーターの停止によって住み続けられなくなるケースは想定されているものの、基本的に「マンションは壊れにくい」と考えられており、マンション住民は在宅避難が前提なのです。

(参考:東京都/ 被害想定手法

※注:1981年6月1日以降に建築確認を受けたマンションを含む建物は、「新耐震基準」に基づき、震度6強~7程度の大規模地震でも倒壊・崩壊しないことを目標に設計されています。また、高層マンションの中には、免震構造や制震構造を採用し、長周期地震動への対策が講じられているものもあります。

マンション災害時のリスクと対策は?

では、マンションにいれば何も心配はないのでしょうか。残念ながらそうとは言い切れません。

停電でエレベーターが止まり、水を運ぶのもひと苦労。子育て世帯には想像以上に過酷な現実が待っているのです。

マンションに住む子育て家庭が抱えるリスクについて、専門家に聞きました。

高層住宅で見落とされがちな地震リスクとは?

前へ

1/3

次へ

44 件