子どもに“高い絆創膏”と“安い絆創膏”どう使う? 「重ね貼りOK?」「やけどに貼っていい?」などの疑問に皮膚科医が回答[医師監修]

#2 皮膚科医・野崎誠先生に聞く【ハイドロコロイド絆創膏の使い方】 (2/3) 1ページ目に戻る

皮膚科医:野崎 誠

──ハイドロコロイド絆創膏の貼り方のコツはありますか。

野崎誠先生(以下、野崎先生):まずは傷口を水と石けんでよく洗い​、水分をふき取ったうえで、自分でカットするタイプを貼る場合は、傷口よりひと回り以上大きく切ってください。

その際、滲出液(しんしゅつえき/傷口から出るジュクジュクした体液)が多ければ多いほど大きくカットして貼ることがポイント。面積が広いほうが、滲出液を吸収できる容量が増えるからです。滲出液がおさまってきたら状態に合わせて小さくしていっても問題ありません。

商品にはさまざまなものがありますが、自分でカットする大きめタイプを選ぶと、傷のサイズに合わせて貼れるので使いやすいかと思います。

前回(#1)もお話ししましたが、滲出液が外へあふれそうになったら、ハイドロコロイド絆創膏を貼り替えるタイミングです。

滲出液が出ていなければ、そのままで良いですが、各メーカーの説明書をよく読んで、傷口の確認のタイミングや貼って良い期間等を守りましょう。交換時にも、きちんと水と石けんで洗って周囲の皮膚を乾かしてから貼る必要があります。

──では、価格が高めなハイドロコロイド絆創膏と、昔ながらの安い絆創膏は、どう使い分けたら良いのでしょうか。ちょっとした傷なら安いほうで十分かな、と思うのですが……。

野崎先生:いわゆる「安い絆創膏」の使用は、私はあまり推奨していません。

──えっ! 推奨しない、ですか!?

「安い絆創膏」のトラブルとは

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