
【リンゴ病】春から夏に急増傾向! 「妊娠中」に知っておきたいリスクと感染拡大の理由【医師監修】
#1 産婦人科医・柴田綾子先生に聞く「リンゴ病」~症状と胎児への影響~ (4/4) 1ページ目に戻る
2026.03.02
産婦人科医:柴田 綾子
──妊娠の時期によっても、リスクは変わるのでしょうか。
柴田先生:妊娠週数によって、リンゴ病のリスクには差があります。
妊娠初期(妊娠13週まで)では、流産や胎児死亡となる割合が約14%とされていますが、妊娠中期(妊娠14~27週)では約5.6%に下がります。また、妊娠後期(妊娠28週以降)になると、胎児水腫や死産のリスクはほとんどなくなります。
妊娠初期ほど、造血(血液を作ること)の妨げが胎児に大きな影響を与えるのです。
胎児感染した場合の治療とは
──胎児への感染が疑われた場合、病院ではどんな治療をするのでしょうか。
柴田先生:超音波検査で赤ちゃんの状態をていねいに見守っていくことが基本となります。1~2週間ごとに胎児の貧血やむくみといったサインがないかを確認し、経過を慎重に観察していきます。
胎児が重症で心不全が進んだ場合には、“胎児輸血”という治療を検討することがあります。これはお母さんのおなかの上から針を刺し、赤ちゃんのおへそ(臍帯)に届くようにして輸血をおこなうものです。
ただし、胎児輸血が必要になるのはごく一部の重いケースにかぎられ、多くの場合は、経過観察を続けるなかで自然に改善していきます。
胎児に感染したからといって、すぐに命に関わる状態になるわけではありませんが、万が一のときは医療機関と相談しながら、落ち着いて経過をみていってください。
───◆─────◆───
具体的なリンゴ病の症状や、妊娠中の感染リスクがみえてきました。しかし、もし家族にリンゴ病と疑われる人が出た場合、家庭内ではどうすればいいのでしょうか。
次回は、家庭でできる感染対策や、具体的な過ごし方について、引き続きくわしく伺います。
取材・文/牧野 未衣菜
※全2回の1回目
※2026年3月3日よりリンク有効
【関連記事】

牧野 未衣菜
1992年生まれ、千葉県出身。子育てや教育関係を中心に、フリーランスライターとして活動中。 また、教育NPOでユーススタッフとして子どもの支援活動にも携わる。現在は二児(姉妹)の母として、育児にも奮闘中。
1992年生まれ、千葉県出身。子育てや教育関係を中心に、フリーランスライターとして活動中。 また、教育NPOでユーススタッフとして子どもの支援活動にも携わる。現在は二児(姉妹)の母として、育児にも奮闘中。




































柴田 綾子
世界遺産15カ国ほど旅行した経験から母子保健に関心を持ち産婦人科医となる。2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。 女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動中。1児の母。 主な共著『患者さんの悩みにズバリ回答! 女性診療エッセンス100』(共著/日本医事新報社)、『女性の救急外来 ただいま診断中!』(中外医学社)など。
世界遺産15カ国ほど旅行した経験から母子保健に関心を持ち産婦人科医となる。2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。 女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動中。1児の母。 主な共著『患者さんの悩みにズバリ回答! 女性診療エッセンス100』(共著/日本医事新報社)、『女性の救急外来 ただいま診断中!』(中外医学社)など。