お正月にお迎えした年神様の居場所である「鏡餅」。飾ってはいるけれど、「いつ片付ければいいの?」「どうやって食べるのが正解?」と迷うことはありませんか?
実は鏡餅は、飾り終わった後に食べてこそ意味があるのです。
今回は、和文化研究家の三浦康子先生に、鏡餅の由来や正しい「鏡開き」の作法について教えてもらいました。
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そもそもなぜ鏡餅を飾るの?
お正月に鏡餅を飾るのは、そこが新年の神様である「年神(としがみ)様」の居場所となるからです。これを、「依り代(よりしろ)」といいます。
年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに「年魂(としだま)=新年を生きる力」を分けてくださいます。その象徴こそが鏡餅。「一年分の力」そのものと考えられていました。
また、鏡餅には「歯固め」という意味もあります。歯は生きていくためにとても大切ですね。
丈夫な歯の持ち主は何でも食べられ、健康で長生きできます。そのため、固く丈夫な歯になるように願いを込める行事を「歯固め」といい、固くなった鏡餅を食べるのです。



































