
ADHDをネガティブに受け止めるのは間違っている 子どもの自己肯定感を守る、症状が出たときの対処法
最新の脳科学が明かす「ADHD脳」の新トリセツ
2026.08.25
ADHDと聞いたとき、どんなイメージが浮かびますか?
「不注意」「多動性」「衝動性」
多くの方は、この3つの特性を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、長年の研究によって、ADHD脳はこれら3つの特性よりもはるかに多くのポジティブな特性を持っていることがわかっています。
「超ポジティブ」「桁外れのエネルギー」「先陣を切る自発性」──ものの見方やこだわりが規格外だからこそ、ADHD脳は並み外れた能力を秘めているのです。
ADHD脳の子どもが自己肯定感を削られず、そのすごい脳の特性を開花させるためには、まず親御さんがネガティブな面だけ見るのではなく、ポジティブな視点を持つことが重要です。
この記事では、書籍『すごいADHD脳 ─天才的な能力を200%引き出す方法─』(加藤俊徳著/ワニブックス刊)より一部を再構成し、最新の研究で明らかになったADHD脳の真実と、困りごとが起きたときの適切な対応方法を紹介します。
ADHD脳には天才の素質がある
●周りの子よりも落ち着きがない
●なまけているように見えてしまう
●気が散りやすく、すぐに目移りする
そんなわが子はADHDではないか。そう不安に思っている親御さんや、ADHDにネガティブな印象を持っている人は多いかもしれません。
私は、現在「ADHD専門外来」を開設して、日々、魅力的な子どもや大人に接しています。
すごい潜在能力──宝石のような輝きを脳の奥にひそめている人々と接する私の毎日は、神様がくれたご褒美のような日々です。
私の仕事は、そんなADHD脳の人が持つ不思議な魅力を発見することです。
そんな私自身も、ADHD脳の特性を持っています。幼少期から「音読がうまくできない」「人の話を長く聞けない」「すぐに眠たくなってしまう」などのADHDの弱み症状がありました。
しかし、持ち前の「超ポジティブ」「桁外れのエネルギー」に加えて、直感的な「ノンバーバル思考」(※注:言語を介さず、表情やジェスチャー、声のトーンや姿勢などから物事を認知、理解する能力)を駆使して、脳科学の最前線にたどり着きました。
ADHDと聞くと、ほとんどの人は「不注意」「多動性」「衝動性」という3つの特性を思い浮かべるでしょう。
しかし、この3つの特性はADHD症状のほんの一側面にすぎません。そして、これらの症状があるからといって「発達障害」と断定する必要もないのです。
本稿では、診断の有無にかかわらず、ADHD傾向にある人を含め、ADHD特有の優れた能力を持つ人たちを「ADHD脳」と呼ぶことにします。
ADHD脳は、これら3つの特性よりもはるかに多くのポジティブな特性を持っていることが、長きにわたる研究によってわかってきました。
「超ポジティブ思考」「先陣を切る自発性」「驚異の集中力」「桁外れのエネルギー」……これらはすべて「ADHD脳」が持つ天才的な能力です。
ものの見方、こだわりが規格外だからこそ、人が気づかないことに気づき、これまでにない発想で新境地を開拓し、あり得ないパワフルさで偉業を成し遂げていく人たちなのです。
才能の種をたくさん持っている、それがADHD脳です。


































