「勉強しなさい!」「片づけなさい!」ガミガミ𠮟りから卒業するために親がやるべきこと

これでもう子どもを𠮟らなくてもいい!【自分で考えて行動できる子になる子育て #2】

夫婦間の会話の質には注意が必要!? 子どもは思っている以上に親の会話を聞いています。 写真:アフロ

夫婦間の会話の質が子どもの共感力に影響する

「実は私がそうだったんですが、子どもは大人にそもそも興味あるので親の会話を結構、聞いています。『あいつ、マジで○○なんだよ』なんて乱暴な言葉を使ったのなら、その口調を子どもは真似をするでしょう。

ですから、会話には気をつけて、褒め合う夫婦の姿を子どもに見せてあげてください。

たとえばお父さんがお母さんの代わりに料理をしたり、洗濯物を取り込んだりしたときや、お母さんがお父さんの代わりに塾へ送迎をしたときなどはお互いに感謝をし合いましょう。

共感は『否定』と『攻撃』ではなく、『肯定』と『サポート』です。子どもにそのことをお手本として示してあげてください。

男性の中には感謝を伝えることを気恥ずかしく思う方もいますが、そんな方たちに私は次の言葉を贈りたいと思います」(須合先生)

愛する人が、「お母さん」になっていませんか。
愛した人が子育てする役割を一手に担っていませんか?

愛する人が、完璧だと思っていないはずです。
子どもを授かったことで愛する人のことを、知る機会が増えたはずです。

愛する人はどんなときに満たされていますか。心の栄養はなんですか。

愛する人の心が満たされるために、愛する人がどんなときに喜び、どんなときに悲しみ、どんなときにもどかしさを持ち、どんなときにつらくなり、どんなときに怒るのか。

これを機会にぜひ知って、愛する人を満たしてください。

夫婦関係をよくすることが、最高の子育てにつながるといわれています。お互いを尊重し、気遣える関係が、他人の気持ちをイメージできる力を子どもに育み、共感力を高めていきます。


次回は、「自分で考えて、行動できる習慣を子どもに育む」の4つの力のうち、残りの思考力と行動力の具体的な育て方を紹介します。

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◆須合 啓(すごう けい)
学習塾STUDY HOUSE代表。
20歳から塾講師をスタートさせ、その後は埼玉県の公立高校に12年間勤務する。高校教師時代は、12年間連続簿記検定全員合格と、偏差値30台の高校から難関大学進学へのサポートを行うとともに、野球部の監督として市内大会優勝なども導く。2015年、地元の秋田県に学習塾を開校。教員としてのキャリアは25年以上。中学受験では3年連続合格率100%、高校・大学受験でも県内トップや難関大学合格へ導く。塾では親御さんと密にコミュニケーションをとりながら、勉強だけでなく生活面のアドバイスも行い、子どもの自律性を引き出す指導を行っている。著書に『自分で考えて動ける子の育て方(明日香出版社)』がある。


取材・文/梶原知恵

『自分で考えて行動できる子になる子育て』の連載は、全4回。
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※公開日までリンク無効

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かじわら ちえ

梶原 知恵

KAJIWARA CHIE
企画・編集・ライター

大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。

大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。