【こどもの日に贈りたい絵本】こどもの日の楽しさを伝え成長を祝う絵本3選[絵本専門店の書店員が選出]

子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #17~「こどもの日」のプレゼント~ (2/4) 1ページ目に戻る

ユニークな「変わり兜」に驚く一冊

5月5日は「こどもの日」。また、私たち「ブックハウスカフェ」(子どもの本専門店)の誕生日(開店記念日)でもあります。この日にオープンした理由は、“子どもが主役の日”だから。子どもの本を専門に扱う私たちにとって、こどもの日は特別な日なのです。

昔は男の子の成長を祝い、健康を願う日と言われていましたが、現在は性別に関わらず、すべての子どもの幸せをはかる日と定められています。そんな新しい時代のこどもの日に、お子さんの成長を寿(ことほ)ぐ想いを届けられる3冊を選びました。

最初にご紹介するのは、今年(2026年)発売された新刊『かぶと』(講談社)。作者は、日本の伝統工芸や郷土玩具に造詣が深い絵本作家・藤川智子さんです。

『かぶと』(作:藤川智子/講談社)
すべての画像を見る(全5枚)

こどもの日のお祝い飾りに欠かせない兜(かぶと)。本作には、そのルーツとなった戦国時代の武将たちのさまざまな兜が描かれています。

「『わるい ことが さるように』と いう ねがいを こめて つくられたのは、どんな かぶとでしょう?」

「『なんども うまれかわれるように』と つくられたのは どんな かぶとでしょう?」

クイズのような問いかけがあり、ページをめくると現れるのは「さる」「ちょう」「うさぎ」「えび」「かに」など、生きものをモチーフにしたユニークな変わり兜。一見、ユーモア絵本なのかと思いきや、どれも実在する兜だというのだから驚きです。

昔の人々は生きものの特性にあやかって、「無事に帰ってほしい」「家族が幸せでありますように」と、兜の意匠にさまざまな祈りを込めたのですね。

藤川さんの絵が素晴らしく、感嘆しながら読み進めていくと、だんだんと「え、本当にこんな兜があるの!?」と目を疑うようなものも。この構成が実にお見事で、いつの間にか兜の世界にすっかりハマってしまうはずです。

新聞紙の兜を描いた表紙と、思いがけない中身のギャップも魅力。巻末には兜を所蔵している美術館や博物館も記載されているので、展示される機会があれば、親子で実物を観に出かけるのも楽しいですね。

こどもの日に限らず何度でも読み返したくなる、プレゼントにおすすめの一冊です。

*読み聞かせ 3さいくらいから
*ひとり読み 4・5さいくらいから

ケロポンズのあの人が作った「こいのぼり」絵本!

27 件