カリンちゃんを先頭に、3人でカッパ淵へと向かいます。途中、広々とした畑に通りかかりました。どうやらホップ畑のようです。ホップはビールの原料となる植物で、遠野にはホップ畑がたくさんあるのです。
「おや! カリンちゃんでないの!」
畑にいたおばあさんが、カリンちゃんに話しかけてきました。カリンちゃんは遠野の人気者。いつもこうやって声をかけられるのですが……。
「珍しいね、今日は1人かい? くるりんちゃんは?」
そう聞かれて、カリンちゃんの胸がドキンとします。(くるりんちゃん……!)ますますくるりんちゃんのことが心配になり、いてもたってもいられません。
「ごめん! ぼく、先にカッパ淵に行くよ!」
そう言うと、カリンちゃんは猛スピードで走っていってしまいました。
「ありゃりゃ。せっかくの記念日に、あんなにあわてて。プレゼントでも買い忘れたんだべか?」
おばあさんが不思議そうにカリンちゃんの背中を見送ります。
「記念日? プレゼント? 今日はだれかの誕生日なの?」
フラワーロールちゃんがたずねると、おばあさんが笑って教えてくれました。
「今日はSL銀河が初めて運転した日でね、カリンちゃんがくるりんちゃんにプロポーズした記念日でもあるんだ」
「えーっ!」「プ、プロポーズなりか!?」
きよひらくんとフラワーロールちゃんの目がまんまるになりました。
「遠野の人なら、み~んな知ってるさ~。もう10年以上前になるべな〜。遠野駅でバラの花束でプロポーズしたんだ。ロマンチックだべ~? カリンちゃんとくるりんちゃんは、理想の夫婦ナンバーワン! おらも憧れるっちゃ~、あっはっはっ!」
バラの花束でプロポーズ……!?
「あ!」
きよひらくんの頭の中で、謎の手紙の花びらとつながります。
「なんかわかったかも! おばあさん、ありがとうなり~!」
2人はおばあさんと別れ、カリンちゃんを追って走り出しました。



























































































