ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【秋田編 第1回】

秋田に大事件!「パラレルワールド! お米のない世界!?」みどりネコ (2/4) 1ページ目に戻る

作家:みどりネコ

きりたんぽは、お米を使った秋田の郷土料理です。きりたんぽを、とり肉、ゴボウ、マイタケ、セリなどと一緒に煮込んだきりたんぽ鍋は、寒い季節にぴったりの鍋料理です。

今日はみんなで、鍋パーティー。きりたんぽ作りが得意なたんぽ小町ちゃんが、きりたんぽ鍋を作ってくれます。

「新米で作るきりたんぽは、もちもちでおいしいわよ~。」

たんぽ小町ちゃんは、大はりきりです。きりたんぽに目がないはちくんも、鍋パーティーを心待ちにしていました。

「あ、お米コーナー見つけたッチ~。」

んだッチは、「新米 あきたこまち」と書かれた貼り紙を見つけました。しかし、棚にはお米が見当たりません。

「あれ? お米がないワン!」

「お米はどこだッチ?」

からっぽの棚を見て目を丸くするはちくんと、棚の下をのぞきこんでいるんだッチに、たんぽ小町ちゃんが言いました。

「そういえば、前に猛暑でお米がないときがあったわよね。どこに行ってもお米が買えなくてたいへんだったわ。」

はちくんもその年のことをよくおぼえていました。ふだん当たり前のように買えていたお米がなくて、とてもショックだったからです。

「お米がないと、きりたんぽが作れないワン。」

しょんぼりしている二人に、んだッチが自信満々に言いました。

「ジャジャーン! このパラレルステッキがあれば、大丈夫だッチ!」

手には、不思議な銀色の棒を持っています。

「パラレルステッキ? なあに、それ? はじめて見たわ。」

「これは、行きたいパラレルワールドに行ける道具だッチ。」

「パラレルワールドってなに?」

聞きなれない言葉に、はちくんは首をかしげます。

「パラレルワールドは、『もしもの世界』のことよ。」

「もしも? 『もしもの世界』って、どんな世界だワン?」

「お米のある世界だッチ!」

そういうと、んだッチが小さな声で何やらとなえはじめました。

「パラレル・パラレル・パラレール! オコメ・ノ・アル・セカイ・ヘ!」

んだッチが、パラレルステッキを、ゆっくりと横に大きくふりました。

ゴオーーーーーーッ

三人の足元から風がまきおこります。

「わー! すごい風だワン!」

「飛ばされちゃう!」

たんぽ小町ちゃんが、お米の棚につかまったとき、パラレルステッキがピカーッと光りました。

「ま、まぶしいワン。」

風はいっそう強くなり、たつまきのように三人の周りをグルグルと回ります。一体何がおこるのでしょう。はちくんは、ぎゅっと目をつむり、んだッチの手を強くにぎりました。

いざ、パラレルワールドへ!
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