
ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【秋田編 第1回】
秋田に大事件!「パラレルワールド! お米のない世界!?」みどりネコ (2/4) 1ページ目に戻る
2026.04.17
作家:みどりネコ
きりたんぽは、お米を使った秋田の郷土料理です。きりたんぽを、とり肉、ゴボウ、マイタケ、セリなどと一緒に煮込んだきりたんぽ鍋は、寒い季節にぴったりの鍋料理です。
今日はみんなで、鍋パーティー。きりたんぽ作りが得意なたんぽ小町ちゃんが、きりたんぽ鍋を作ってくれます。
「新米で作るきりたんぽは、もちもちでおいしいわよ~。」
たんぽ小町ちゃんは、大はりきりです。きりたんぽに目がないはちくんも、鍋パーティーを心待ちにしていました。
「あ、お米コーナー見つけたッチ~。」
んだッチは、「新米 あきたこまち」と書かれた貼り紙を見つけました。しかし、棚にはお米が見当たりません。
「あれ? お米がないワン!」
「お米はどこだッチ?」
からっぽの棚を見て目を丸くするはちくんと、棚の下をのぞきこんでいるんだッチに、たんぽ小町ちゃんが言いました。
「そういえば、前に猛暑でお米がないときがあったわよね。どこに行ってもお米が買えなくてたいへんだったわ。」
はちくんもその年のことをよくおぼえていました。ふだん当たり前のように買えていたお米がなくて、とてもショックだったからです。
「お米がないと、きりたんぽが作れないワン。」
しょんぼりしている二人に、んだッチが自信満々に言いました。
「ジャジャーン! このパラレルステッキがあれば、大丈夫だッチ!」
手には、不思議な銀色の棒を持っています。
「パラレルステッキ? なあに、それ? はじめて見たわ。」
「これは、行きたいパラレルワールドに行ける道具だッチ。」
「パラレルワールドってなに?」
聞きなれない言葉に、はちくんは首をかしげます。
「パラレルワールドは、『もしもの世界』のことよ。」
「もしも? 『もしもの世界』って、どんな世界だワン?」
「お米のある世界だッチ!」
そういうと、んだッチが小さな声で何やらとなえはじめました。
「パラレル・パラレル・パラレール! オコメ・ノ・アル・セカイ・ヘ!」
んだッチが、パラレルステッキを、ゆっくりと横に大きくふりました。
ゴオーーーーーーッ
三人の足元から風がまきおこります。
「わー! すごい風だワン!」
「飛ばされちゃう!」
たんぽ小町ちゃんが、お米の棚につかまったとき、パラレルステッキがピカーッと光りました。
「ま、まぶしいワン。」
風はいっそう強くなり、たつまきのように三人の周りをグルグルと回ります。一体何がおこるのでしょう。はちくんは、ぎゅっと目をつむり、んだッチの手を強くにぎりました。


































